メキシコ現代史

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750317045
  • NDC分類 256
  • Cコード C0036

出版社内容情報

19世紀末から92年の北米自由貿易協定締結に至る約100年の歴史を、各政権の政治・外交政策を中心に解説。米国、国際債権銀行団、軍閥、キリスト教徒、労働組合、学生運動、ゲリラ等の活動の政治的意味合いを分析し、リアルなメキシコ社会を活写する。

1 ポルフィリオの時代と近代国家建設(一八七七~一九一一)
2 革命の第一段階と社会の混乱(一九一一~一九二〇)
3 革命憲法の施行時代:ソノラ人脈による国家再建(一九二〇~一九三四)
4 カルデナスの時代と革命の理想への回帰(一九三四~一九四〇)
5 安定成長を続けた「ポスト革命期」(一九四〇~一九七〇)
6 ポピュリズムが支えた経済危機の時代(一九七〇~一九八二)
7 テクノクラートによる政治期:保護主義経済との決別(一九八二~)
 ■メキシコ史主要年表
 ■参考文献

 太平洋を挟んで日本と反対側にあるメキシコは、歴史的には我が国に近い国でもある。一八九七年に中南米で最初に日本人が移住を目指した国であり、戦後の一時期日本でも人気を集めたトリオ・ロスパンチョスを生んだ国で、心情的に親しさを感じている日本人も多い。地震などの自然災害に苦労してきた国でもあり、一九二三年の関東大震災の際には日本に支援を送ってくれた。一方、一九八五年のメキシコ大地震では多くの日本人が街頭でメキシコへの義援金集めの活動に参加した。近代史の中では、我が国が明治維新を迎えて大きな社会改革が進められたのと同様に、メキシコでも我が国の明治維新のしばらく後に発生したメキシコ革命を通じて大きな社会改革が進んだ。明治初期に我が国が西欧各国と結ぼうとした通商航海条約で、最初に不平等規定を廃して結ぶことを受け入れたのもメキシコであった。当時メキシコが我が国と平等条約を結んだのは、米国という大国の隣国に位置し、独立して国家建設を進める新興国のつらさを一番よく知っていたからと言えよう。その後の経済発展過程でも、メキシコのオリンピックが東京オリンピックの四年後に開催されたことは、国際社会の中で当時の両国の置かれていた政治的・

内容説明

本書では、メキシコの動きを理解するために、メキシコ近代発展の基礎を作ったポルフィリオ大統領から今日までの歴代大統領にいたる約一〇〇年についての政治と外交を分析してみた。

目次

1 ポルフィリオの時代と近代国家建設(一八七七~一九一一)
2 革命の第一段階と社会の混乱(一九一一~一九二〇)
3 革命憲法の施行時代:ソノラ人脈による国家再建(一九二〇~一九三四)
4 カルデナスの時代と革命の理想への回帰(一九三四~一九四〇)
5 安定成長を続けた「ポスト革命期」(一九四〇~一九七〇)
6 ポピュリズムが支えた経済危機の時代(一九七〇~一九八二)
7 テクノクラートによる政治期:保護主義経済との決別(一九八二~)

著者等紹介

鈴木康久[スズキヤスヒサ]
1955年兵庫県生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業後、外務省に入省。スペイン・サラゴサ大学法学部に留学後、在グアテマラ日本大使館、本省中南米第2課、国際報道課、在メキシコ日本大使館、ニカラグア日本大使館を経て、現在、本省領事移住部に勤務
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感想・レビュー

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イソテルス

2
独立後に初めて長期間にわたる安定した政権運営を実現した独裁者、ポルフィリオディアス大統領の時代から2000年まで、メキシコの政治を扱う。莫大な対外累積債務や、カトリック教会からの土地収用、大土地所有者から農民への土地払い下げなど、植民地時代に起因する様々な問題に取り組みながら、どのように国が運営されてきたのかがわかる。また、経済の自由化や、米国や中南米を始めとする諸外国との外交の変遷など、国のあり方の変化におけるダイナミズムも面白い。2013/06/29

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