出版社内容情報
40年以上に渡り自閉症者の療育に尽力してきた著者のベストセラー『自閉症児がふえている』(三一書房)の改訂版。自閉症研究の現状から受容的療育の方法、自閉症政策の問題点など自身の考えを述べながら、自閉症者へのさらなる理解・援助を求めている。
新版の序
はじめに――自閉症の心の育ちを考える
第1章 自閉症児との出会い
1 忘れ得ぬ二人の子ども
2 臨床的にとらえられた自閉症像
3 自閉の心をのぞいて
4 発達過程に見られる自閉性
5 自己の現実化
6 注意の集中と遮断
7 役割知覚の断続性
8 自閉性の程度
9 情緒障害(感情障害)と自閉症
第2章 自閉症児のいる家庭
1 両親の苦悩
2 子どもの“異常”に気付いて
3 自閉症児の援助法と問題点
第3章 自閉症児の療育の開発――「子どもの生活研究所」における療育を中心に
1 療育の問題点
2 療育における受容
3 療育の課題
第4章 自閉症児の成長とその将来
1 自閉症児における療育の可能性とその実例
2 療育目標と療育効果
3 療育期間
4 症状の程度に関する検討
5 療育の効果と限界――「こぐま学園」の学童期以後の療育をめぐって
6 自閉症児の将来
第5章 自閉症療育の成熟
1 自閉症研究のはじまり
2 自閉症の原因について
3 自閉症の診断
4 どのくらいいるか?
5 自閉症児に特徴的な行動とは
6 受容にお
内容説明
本書では、自閉症児への療育を改めて紹介するとともに、その後も試行錯誤を続けながら、今日まで実践している療育援助について述べた。著書の立場である「自閉症児者の心を育てる」という概念を実施したものである。
目次
はじめに 自閉症の心の育ちを考える
第1章 自閉症児との出会い
第2章 自閉症児のいる家庭
第3章 自閉症児の療育の開発―「子どもの生活研究所」における療育を中心に
第4章 自閉症児の成長とその将来
第5章 自閉症療育の成熟
おわりに 関係療育論・心のケアと癒し
著者等紹介
石井哲夫[イシイテツオ]
1927年生まれ。1950年東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業後、1967年日本社会事業大学教授。1996年同大学名誉教授。現在、白梅学園短期大学学長。自閉症研究の第一人者として、長年にわたり自閉症児者の研究および療育に尽力している。社会福祉法人嬉泉常務理事、社団法人日本自閉症協会会長、社団法人全国保育士養成協議会副会長
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