出版社内容情報
1998年6月の韓国国籍法改正。父系血統主義から父母両系主義への転換，国籍選択制度の変化，非嫡出子の国籍問題など，在日韓国・朝鮮人の暮らしに深く関わる問題を中心に論点を整理した初の解説書。
第１章 改正の概要――在日への影響を中心として
主な改正点／父母両系血統主義／国籍選択制度／非嫡出子の国籍／配偶者の国籍／国籍の回復／届出・申請の手続
第２章 改正の経緯
改正前の韓国国籍法／宗法制にもとづく単一民族観念／第一次試案／第二次試案および改正案／改正法の成立／おわりに―変わりゆく韓国社会
第３章 逐条解説
資 料 新旧国籍法の対照表／国籍法改正試案（第一次）／国籍法改正案／国籍法施行令／国籍法施行規則／戸籍法（抄）／在外同胞の出入国及び法的地位に関する法律（案）
内容説明
平成１０年６月１４日から、新しい韓国国籍法が施行された。本書は、新しい韓国国籍法を分かりやすく解説した書。在日への影響を中心として、新しい国籍法の全体の総括。戦後の国籍法制定から今回の改正に至るまでの経緯を概観すると共に、改正を推進した内外の要因の考察。新しい国籍法の個々の条文の丹念な解説。そこでは、韓国の立法資料など多数の文献を駆使すると共に、解釈上の問題点も指摘。
目次
第１章 改正の概要―在日への影響を中心として（主な改正点；父母両系血統主義；国籍選択制度 ほか）
第２章 改正の経緯（改正前の韓国国籍法；宗法制にもとづく単一民族観念；第一次試案 ほか）
第３章 逐条解説（目的；出生による国籍取得；認知による国籍取得 ほか）
