出版社内容情報
なぜ,近代国家が一つの民族全体を虐殺するという暴挙を具現してしまったのか。“殺す側の論理と組織”“殺される側の心理と行動”の両面で,戦争の世紀を表象するジェノサイドの全容に迫る名著,復刊。
第1部・最終的解決
ヒトラーはなぜユダヤ人を憎悪したか
反ユダヤ主義台頭の炎
国家による強圧の波
親衛隊・最終的解決の実行マシーン
ユダヤ人への宣戦布告
内への暴虐と外への侵略
死の王国・絶滅収容所
ヒトラーだけの罪か
第2部 大虐殺(ホロコースト)
自由とゲットーの間で
ゲットーに追い込まれる人びと
敵か味方か・ユダヤ人評議会
生き,耐え,助けあう人びと
地下からの抵抗運動
死ぬも生きるも
ワルシャワ・ゲットーの反乱
極限におけるユダヤ人の行動
内容説明
「ユダヤ人に対する戦争」という原題からも察しられようが、ダビドビッチが本書で立証してみせたのは、六百万人のホロコーストとは、ユダヤ民族に対してヒトラーのナチ帝国が国をあげてしかけた戦争の結果だったということである。戦争といっても、決して比喩や形容としての戦争ではなかった。字義通りの戦争、つまり国家に対する戦争と同じ意味で、一つの民族に対してしかけられた本格的な総力をあげての戦争だった。これが、著者がこの本の中でいわんとしていることなのである。
目次
第1部 最終的解決(ヒトラーはなぜユダヤ人を憎悪したか;反ユダヤ主義台頭の炎;国家による強圧の波;親衛隊・最終的解決の実行マシーン ほか)
第2部 大虐殺(ホロコースト)(自由とゲットーの間で;ゲットーに追い込まれる人びと;敵か味方か・ユダヤ人評議会;生き、耐え、助けあう人びと ほか)
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- 和書
- 将軍たちの夜 角川文庫