出版社内容情報
急速に変化するアジア系外国人の生活と地域社会のありよう。6年前の調査と対比しつつ,留学生などへの直接の取材・面接調査で分析する在日アジア系外国人の姿。
1部 異質性共存の場としての都市
1 都市論に見る「異質性」認識
2 磁場としての大都市インナーエリア―第1次池袋調査(1988)から第2次池袋調査(1994)へ
3 外国人居住者に見るネットワーク型日常生活圏の生成
4 「Family Ethnicity」と「Community Ethnicity」の社会学テーマの日程化
5 回路を閉じた日本型都市でなく
2部 調査報告
1 調査の概要
2 第2次池袋調査結果
3 94年池袋調査を終えて
3部 調査票および集計結果
1 調査票
2 調査集計結果
4部 ケース・スタディ
5部 調査日誌
目次
1部 異質性共存の場としての都市
2部 調査報告
3部 調査票および集計結果
4部 ケース・スタディ
5部 調査日誌
感想・レビュー
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今日子
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88年頃より池袋地域で増加したアジア系外国人(主に中国人)に関して行われた社会調査。木造安アパートの集中や繁華街の存在はもちろんのこと,古くから地方出身の労働者を受け入れてきた経緯や巣鴨プリズンや闇市など地域の持つ負の側面から,お互いの事情に立ち入らないという土壌が出来上がっていったのが興味深い。外国人を入国管理の問題だけではなく地域の定住者として捉えており,ニューカマー外国人によってこれらの問題がつくりだされたのではなく以前からあった都市計画やまちづくりの問題が彼らによって再活性化させられたという。2019/02/22