ソロ沼のものがたり

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

ソロ沼のものがたり

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月05日 01時45分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5変判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784001160376
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

昔、たくさんのかえるでにぎわった水辺。生き残りの孤独なかえるは、食べることをやめ、ソロ沼の守り神となっていた......。野生生物の生き様を目を凝らし続ける鬼才画家・舘野鴻が満を持して放つ、初の連作短編集。ばった、おさむし、やんま、あげは……生きものたちの濃厚なドラマを、美しい挿絵とともに丹念に描く。

内容説明

見よ、小さき者たちの生きざまを。絵本作家・舘野鴻が紡ぐ生きものファンタジー。

著者等紹介

舘野鴻[タテノヒロシ]
1968年、神奈川県横浜市生まれ。幼少時より熊田千佳慕氏に師事。中高生のときは生物部所属。札幌学院大学在学中に演劇、舞踏、音楽と出会う。土木作業員や生物調査のアルバイトの傍ら、現代美術の創作や音楽活動を続けた。その後、図鑑の標本画や解剖図、景観図などのリアルイラストを描く仕事に従事し、2005年より絵本創作を始めた。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』(小学館児童出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

112
作者の耳には聞こえているのだろうか。森の小径や沼地の草陰で、ひっそりと息絶えた生き物たちの声が。本作は、生と死が交錯し循環する生命の摂理を、蛙や虫などの小動物の視点から描く。自らに課せられた宿命を背負い、厳しい自然を生きる生き物たち。食べなければ死ぬ。容赦なく襲う現実の苛酷さ、本能のままに生きる残酷さに、片目が潰れた蛙のヨズは心を痛める。彼はソロ沼までの道中で命果てるまで懸命に生き抜く生き物たちと出会い、死は必ず命の再生へと繋がることを目の当たりにする。それは私たち人間の生き物としての定めでもあるのだ。2022/11/21

☆よいこ

90
寓話集。水辺にすむ生き物たちの生き方と死に方[ソロ沼午前]大きなかえるは全てを食いつくし仲間も喰い、最後にのこった大かえるは沼の守り神になった[みずすまし]波としずく[おけら先生]ばった小僧は学校で学びたい[じゃこうあげは]飛べないあげは[ぎんいろてんとう]山火事のあと黒い灰の中の黒いいもむし[やんまレース]死に物狂い[おさむし戦争]二つの部族は[かすみあまつばめ]空を飛んでいないと死ぬつばめ[かえるのヨズ]片目のかえるは死ねなくてソロ沼を目指す▽児童書(高学年向き)だけど深い。ヨズの話は胸に迫る。2023/01/20

がらくたどん

72
例えば虫には虫の決して人に疑似させて推し量れない生き方がある。そして稀にだが擬人化せずに生き物と向き合える人がいる。自分は筆者もそういう擬人を排した眼を持つ人と思っている。だからこの徹底してリアルな生態の描写を貫きながら擬人化で迫る物語が「書かれた」という状況の切迫感が怖ろしくもあるし光明も感じる。小学校高学年くらいからの読者層は冒険と喜怒哀楽に満ちた生き物達の生涯を自分の毎日と地続きのように感じるだろう。成長して再読した時にはソロ沼御前からヨズに繋がる命の循環の哀しい尊さを感じてほしい。強い祈りが伝わる2022/12/05

はる

68
これはなかなか凄い本。かえる、おけら、やんま。小さな生き物たちの生と死のドラマ。命は儚い。次々と死んでいく小さな生き物たち。この世は死で溢れている。だが死は再生であり、他の生き物たちの命の源となる。喰われ、朽ちていく彼らの心は美しく清らかだ。寓話だが宗教的でさえある物語。作者の視線が優しい。絶えず続いてきた命の循環。私たち人間も、そんな世界の一部なんだなあ。果たして最後にかえるはどうなったのか。表紙の館野さんの絵が神々しい。2022/07/02

けんとまん1007

56
自然の摂理を描いた寓話集。命あるものの生き様が、静かな文章で綴られていると、かえってその奥行きが深まる。喜怒哀楽は、人間だけのものではない。一日一日が積み重なって、一つのものがたりになる。そのものがたりと、絵がとても上手く反応していて、気が付くと、目の前にその光景が浮かぶようだ。2023/01/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19650311
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品