早稲田選書<br> 中国における正史の形成と儒教

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早稲田選書
中国における正史の形成と儒教

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  • サイズ 46判/ページ数 266p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784657210180
  • NDC分類 222
  • Cコード C3310

出版社内容情報

中国の正統な歴史書である「正史」は、いつ、どのようにして、「儒教」のくびきを脱したのか。司馬遷の『史記』はそもそも思想を語る書だった。しかし、やがて、史書として認識される。「三国志」研究の第一人者である著者は、「正史」と「儒教」の抜き差しならない関係を、時には推理小説のようにひもとき、またある時は大河小説のように活写していく。事実を記すだけでは収まらない中国史学が、国家の正統性や勧善懲悪の考えを取り込みながら、独自性と独創性を秘めることを大胆に考察する本書。西欧の近代歴史学とは異なる歴史学の位相、「ワタナベ 史学」の到達点がここにある!!

内容説明

「早稲田大学創立者・大隈重信没後100周年」特別企画第4弾。中国の「正史」と「儒教」の抜き差しならない関係―。漫画『キングダム』解説、『三国志』研究で知られる著者が、推理小説のようにひもとき、大河小説のように活写する。ワタナベ史学の到達点がここにある!!

目次

第1章 『史記』と『漢書』―『春秋』と『尚書』の継承
第2章 『三国志』と『続漢書』―正統の所在と鑑としての歴史
第3章 「史」の宣揚と正統―『春秋左氏経伝集解』と『漢晉春秋』
第4章 「史」の自立と「記言の体」―『三国志』裴松之注
第5章 史学と文学―范曄と劉〓
第6章 正史の成立―史学と権力
第7章 史学の権威と研究法―唐代の史書と『史通』
終章 中国史学の展開と儒教

著者等紹介

渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
中国史学者。早稲田大学理事・文学学術院教授。1962年生まれ。東京都出身。文学博士。専攻は「古典中国」学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

18
「史の記に基づき自らの思想を表明するための書」であった『史記』から始まり、儒教に従属するものとしての中国の史学の展開を追った、前漢~唐代を中心とする中国史学概論。大筋はおおむね納得できるものであり、この著者の一般書としては最も出来がいいのではないかと思う。司馬遷が明らかに虚構の物語を『史記』に取り入れた理由も面白い。ただ、特に『史記』に本当にその時代なりの西欧近代歴史学に通じる営みがなかったのかは疑問に思うところであるが。2022/12/14

赤白黒

3
漢〜唐における正史編纂の歩みについて追ったもの。情報量が多く、やや難解ながら楽しく読んだ。一般向け著作の多い著者であるので他の著作と重複する箇所もあるものの、本書は正史の編纂過程と、その根底に流れる儒教思想により特化した内容となっている。儒教に従属するものとして始まった史書が、紆余曲折を経て『隋書』経籍志に至り「史部」として確立する過程が面白い。『漢書』王莽伝と『尚書』秦誓篇の関係、『三国志』に秘められた陳寿の苦悩、唐太宗の「正史」編纂への意気込みなど、著者の「古典中国」論のエッセンスが詰まっている。2024/08/28

Go Extreme

1
『史記』と『漢書』―『春秋』と『尚書』の継承 司馬遷の『春秋』観: 「史の記」と『春秋』 『漢書』と『尚書』 『漢書』と「古典中国」 『三国志』と『続漢書』―正統の所在と鑑としての歴史: 二つの予言と蜀学 西晉の正統性と倭人伝 鑑としての歴史 「古典中国」を鑑に 「史」の宣揚と正統 「史」の自立と「記言の体」 史学と文学―范曄と劉勰 正史の成立―史学と権力 史学の権威と研究法―唐代の史書と『史通』 「南北史」の大一統 『史記』三家注 『史通』の特徴 劉知幾の史学研究法 中国史学の展開と儒教2022/01/22

Teo

0
なかなか興味深い本だった。私が中国史の本を読んだのは高校生の時に徳間書店から出ていた読みやすい史記。それが面白くて左氏伝や戦国策など次々と読んだ。すると同じ事象でも内容が違ったりしている。当時はあまりに古い時代だから錯誤もあるのだろうと思っていたが、なるほど取捨選択する史料そして書く立場と思想、それらが相俟ってそうなるのだ。2023/12/11

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