出版社内容情報
旧約聖書の「創世記」はだれにも開かれている。そこには、現代の人や社会がよりよくなるためのヒントが詰まっている。著者が半世紀以上にわたり「創世記」を読み続けた成果を伝える。
本書は、特定の宗教・教義にかたよっていないのが特長である。また、聖書原文(聖書協会共同訳『聖書』2018年12月に準拠)を丁寧にあげながら解説を加えているので、原典にいちいちあたらなくても、これ一冊で「創世記」を深く理解できる。
聖書を学びたい人、聖書に関心がある人におすすめの一冊。
推薦のことば
「電子情報通信のすぐれた研究者でありつつ、若き日より聖書に親しみ、聖書に学んでこられた加納貞彦氏が、このたび、創世記の学びを一書にまとめられた。教派や教義にとらわれず、聖書学の成果を生かし、聖書の豊かな思想と現代にも通ずる人生の知恵を平明に読み解いた一冊。」月本昭男氏(上智大学神学部特任教授)
目次
第1章 「創世紀」のよりよい理解のために(序論)
第2章 天地の創造と人間の創造(創世記一章‐二章)
第3章 楽園喪失と最初の殺人(創世記三章‐五章)
第4章 ノアの洪水(創世記六章‐九章)
第5章 民族の分布とバベルの塔(創世記一〇章‐一一章二六節)
第6章 アブラハム物語(その一)(創世記一一章二七節‐一四章)
第7章 アブラハム物語(その二)(創世記一五章‐一七章)
第8章 アブラハム物語(その三)(創世記一八章‐二〇章)
第9章 アブラハム物語(その四)(創世記二一章‐二三章)
第10章 アブラハム物語(その五)(創世記二四章‐二五章一八節)
著者等紹介
加納貞彦[カノウサダヒコ]
早稲田大学名誉教授、英国エジンバラ大学客員教授。1941年生まれ。1958‐59年東京都立戸山高校在学中、アメリカの高校にAFS(American Field Service)留学。1961年東京大学教養学部理科一類入学。在学中、内村鑑三・矢内原忠雄の流れを汲む「柏蔭舎聖書研究会」で聖書を学ぶ。1964年より現在まで国立(くにたち)聖書研究会(無教会)に参加。1967年東京大学工学部電気工学科卒業。日本電信電話公社(のちの日本電信電話株式会社(NTT))入社、武蔵野電気通信研究所に配属。研究分野は交換・信号方式、通信ネットワーク。職場での聖書研究会にNTT退職まで参加。1973-74年英国エセックス大学留学。修士(電気工学)。1978年工学博士(東京大学)。1999年NTT退職。1999-2001年英国エジンバラ大学客員教授として、エジンバラに滞在。2001-2012年早稲田大学大学院国際情報通信研究科およびアジア太平洋研究科教授。在職中、留学生も対象にした日本語と英語のバイリンガル聖書研究会を開く。2012年同大学退職後も同研究会活動を継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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