クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

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クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

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  • サイズ 46判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065219508
  • NDC分類 933
  • Cコード C0033

出版社内容情報

斎藤幸平氏、絶賛!
「株式市場をぶっ壊せ。21世紀の革命は、いま始まったばかりだ」
「公平で正しい民主主義」が実現した2025年にいるもう一人の自分と遭遇した。分岐点は2008年、そうリーマンショックがあった年だ。2011年に「ウォール街を占拠せよ」と叫んだ、強欲な資本家と政治家に対する民衆の抗議活動はほどなく終わったが、「もう一つの世界」では別の発展をたどることになった。資本主義消滅後のパラレルワールドは、はたして新たなユートピアなのか、それとも?
『父が娘に語る、美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』著者による衝撃のストーリー!

資本主義が滅びた「もう一つの世界」では……。
→銀行がなくなる
残るのは中央銀行1行だけ
→株式市場がなくなる
社員は1人1株、議決権1票
→独占巨大資本がなくなる
GAFA消滅
→格差がなくなる
中央銀行が国民全員に定額を給付
→上司がいなくなる
好きな相手とチームをつくり基本給は全員同額

分岐点は2008年/この世界と異なる選択をした「もう一つの世界」/パラレルワールド/S F/経済学/ギリシャ哲学/オルタナティブストーリー/デジタル化はプロレタリア化/資本主義の終焉?/新しい社会主義?/サッチャリズム/スターリン/ジェフ・ベゾス/リーマンブラザーズ/貨幣/土地/議決権/強欲資本家/1人1株1票/スター社員も新入社員も基本給は均等割/パーキャブ口座/ヒエラルキーの消滅/銀行の消滅/イデオロギー/コーポ・サンディカリズム/家父長制/恋愛至上主義/フェミニズム/アクティビスト/リベラリスト/ワルキューレの騎行/ヘパイストスの狂気

内容説明

分岐点は2008年、資本主義の終焉?交換価値と経験価値、新しい社会主義?デジタル化はプロレタリア化…そこで何が起きた?衝撃のストーリー!

目次

第1章 現代性に敗北する
第2章 パラレル世界との遭遇
第3章 コーポ・サンディカリズム
第4章 資本主義が死に絶えたそのあとの世界
第5章 審判が始まる
第6章 資本主義のない市場
第7章 天国でトラブル発生
第8章 再びの審判
第9章 脱出

著者等紹介

バルファキス,ヤニス[バルファキス,ヤニス] [Varoufakis,Yanis]
1961年アテネ生まれ。経済学部教授として長年にわたり、英国、オーストラリア、ギリシャ、米国で教鞭をとる。2015年、ギリシャ経済危機のさなかにチプラス政権の財務大臣に就任。財政緊縮策を迫るEUに対して大幅な債務減免を主張し、注目を集めた。2016年、DiEM25(Democracy in Europe Movement 2025:民主的ヨーロッパ運動2025)を共同で設立。2018年、米国の上院議員バーニー・サンダース氏らとともにプログレッシブ・インターナショナル(Progressive International)を立ち上げる。世界中の人々に向けて、民主主義の再生を語り続けている

江口泰子[エグチタイコ]
法政大学法学部卒業。編集事務所、広告企画会社勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

45
元ギリシャ財相が描くポスト資本主義社会はスリリングな経済SF小説仕立て。各章で同時代的なテーマ(BI等)を扱う。ネタ元が「資本とイデオロギー(T・ピケティ)」、「皮膚を売った男(K・B・ハニア)」、「透明社会(韩炳哲)」か、妄想が楽しい。著者の「ポスト資本主義社会」を説得的に読者に示せたか?YESではない。ただ経済学者ガルブレイスの「有益なほど危険な存在」を引用し理想社会に「必要な」プロセスを示唆していると感想を持つ。本文中、著者が直接対峙したIMFとの対決を示唆する場面は異様なリアリティが勝り興味深い。2021/11/28

R

41
内容の半分も理解できなかったと思う。SF小説のスタイルだけども、現在の資本主義がなくなった世界軸との邂逅がストーリーの根幹なんだが、そういう思考実験めいたやりとりを物語形式で見せて、そういう世界の実現について考えるといった本であった。経済により深い造詣があれば、すごく楽しめるのだろうと思うが、BIの導入やAIの利活用等、その功罪と規制の匙加減、原資となるものの考え方みたいなところが難しくて困った。今だからこそ共産主義社会主義ではない、新しい主義思想を求めようとする本だったと思う。2022/03/07

TATA

34
筆者はギリシャがPIGSの一つとして金融危機を迎えていた時の同国財務相であり左派系の経済学者。そんな筆者がSFを書けば、そこでは銀行とGAFAが徹底的にこき下ろされ、資本主義を全否定。信用創造を諸悪の根源とばかりに憎むところは筆者の出自を思えば理解できるのだけど、そこまで否定すると却って理想郷の困難さが際立つ。昨今流行りの気候変動、ダイバーシティにベーシックインカムまでが論じられ筆者の論拠がどこにあるのかがよく分かる。読後やたらとモヤモヤする、ということはやっぱりディストピア小説だったんだなと得心。2022/08/30

ta_chanko

22
リーマン・ショックを境に分岐したもうひとつの世界。中央銀行が人々の口座に給料や配当や相続分を直接振り込む。商業銀行は存在しない。会社では一人一株、給料は平等。ボーナスは同僚の評価に基づいて決定。一方で政府による監視社会になる恐れも…。行き過ぎた資本主義に対するアンチテーゼ。どのような社会にすればより多くの人が幸せに暮らせるのか。一つの思考実験。2021/11/19

Satoshi

22
経済学者によるパラレルワールド小説。経済とSFのミックスは初めてだが、帯に書かれているように実態経済と解離した株式市場で天文学的な取引が成されている状況はあたかもSFだ。パラレルワールドでは強欲資本主義が倒れるだけでなく、移民やフェミニズムに関する問題も解決している。理想主義だが、大切な提言をしていると思う。GAFAによる個人情報の寡占の解消は面白い。デジタル・トキソプラズマにならないように気をつけねば。2021/09/20

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