エリオット評論選集

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784657012043
  • NDC分類 934
  • Cコード C1098

内容説明

「今日ほど個人であることが困難な時代はない」類型化と集団主義に流される現実を批判し伝統の重要性を説いた詩人の反時代的考察。

目次

異神を追いて
宗教と文学
批評の効用
批評家を批評する
保守主義と政治
私にとってのダンテ
現代の教育と古典

著者等紹介

エリオット,T.S.[Eliot,T.S.]
T・S・エリオット(1888-1965年)の詩人、劇作家、評論家としての優れた業績については贅語を要しない。評論家としての業績と経歴に関しては「批評家を批評する」に譲るが、ここに訳出した評論は『評論選集』Selected Essays(フェイバー・アンド・フェイバー社、Faber and Faber Limited,1972)に収録されている『批評の効用』『宗教と文学』『現代の教育と古典』の3篇、『批評家を批評する』To Criticize the Critic(ファラー・シュトラウス・アンド・ジルー社、Farrar,Straus&Giroux,1965)収録の『批評家を批評する』『保守主義と政治』『私にとってのダンテ』そして、そのいずれにも収録されていない『異神を追いて』After Strange Gods(フェイバー・アンド・フェイバー社、Faber and Faber Limited,1934)の計7篇である。『批評の効用』を除いて、凡て彼の批評活動の第3期に属するものであるが、文学よりは文学以外の領域の問題を論じたものが多い。特にそういう評論を選んだのは、文学に関心のある読者は勿論、とりわけ文学以外の諸問題に関心を抱いている人々に、エリオットの評論を読んで、その正論の正論たる所以を理解して貰いたかったからである。20世紀の英米文学に於いて、エリオットくらいクリスト教的伝統の大事を力説した作家はない

臼井善隆[ウスイヨシタカ]
1931年生れ。早稲田大学大学院英文科博士課程修了。現在、早稲田大学文学部教授。著訳書に『シェイクスピア・ハンドブック』(共編、三省堂、1987年)、『ジョイスからジョイスへ』(共著、東京堂出版、1982年)、H.グランヴィル・バーカー『ハムレット―シェイクスピア劇への序文』(訳、早稲田大学出版部、1991年)、『ノーベル賞文学全集第20巻イェイツ、ショー、オニール』(共訳、主婦の友社、1972年)ほか
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感想・レビュー

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34

19
エリオットは日本の文学者にもかなり影響を与えたひとだとおもうが、彼の「伝統」はどのように受容されていったのだろうか、気になる。日本のモダニストは宗教感覚皆無だから、換骨奪胎だったのではと想像。2019/03/13

hiro

5
エリオットは「荒地」以後1927年にイギリスに帰化し、イングランド国教会に入信・・・この評論選集は入信以後に書かれたものが殆ど・・・「現代の教育と古典」1932、「異神を追いて」1933、「宗教と文学」1935、「私にとってのダンテ」1950、「保守主義と政治」 1955、「批評家を批評する」1961・・・ハーバード、ソルボンヌ、オックスフォードと3つの大学を出たエリオットは、時代への危機意識からヨーロッパ全体の文学の再構築を必要と考え・・・その歴史から論理を詰めて行き・・・キリスト教へと・・・2019/03/06

Chiaki

0
【古典と教育】のみ 英文解釈8より 2023/11/17

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