出版社内容情報
商法教師として来日した父や家族とともに、明治という新たな社会をいきいきと生きた少女の目に、「日本」はどのように映ったのか。商法教師として来日した父や家族とともに、明治という新たな社会をいきいきと生きた少女の目に、「日本」はどのように映ったのか。
佐野 真由子[サノマユコ]
著・文・その他
目次
初めての日本語(一八七三(明治六)年八月二日)
太平洋の向こうへ(一八七五(明治八)年七月一五日)
木挽町のクリスマス(一八七五(明治八)年一二月二五日)
再びのクリスマスと徳川家達公(一八七六(明治九)年一二月二五日)
静寛院宮様の葬列(一八七七(明治一〇)年九月一三日)
内国勧業博覧会の閉幕(一八七七(明治一〇)年一一月三〇日)
工部大学校訪問(一八七八(明治一一)年五月二二日)
雅楽稽古所開会式(一八七八(明治一一)年一二月九日)
勝屋敷でのクリスマス(一八七八(明治一一)年一二月三〇日)
同人社女学校の開校(一八七九(明治一二)年五月一日)〔ほか〕
著者等紹介
佐野真由子[サノマユコ]
1969年東京都生。ケンブリッジ大学国際関係論専攻MPhil課程修了。東京大学博士(学術)。京都大学大学院教育学研究科教授。外交史・文化交流史、文化政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やぎたに
2
あのクララ・ホイットニーの日記を『オールコックの江戸』の佐野先生が日本史的に読み解いた本。クララ日記ファンは必読。アメリカ議会図書館にある日記原本に触れた上での考察は実に貴重。1879年グラント大統領歓迎の夜会。1884年鹿鳴館で開かれた大バザー。 瑣末なことだが、佐野先生は国勢調査でクララの記録をチェックしなかったのだろうか。クララは1860年の国勢調査に載っている。つまり1860ではなく1859年生まれ。なぜ子どもの頃から自分の年を勘違いしていたのか、その謎を解く手がかりがあるとよかったのだが。 2021/07/22
もーちゃ
1
津田梅子関連の調査で読了。 日記そのものではなく、日記の抜粋を当時の情勢や人間関係を踏まえて解説していて、明治の時代背景を基によく理解できました。 外交官ではなく、宣教師でもなく、親という外国人でもなかった家族がどうして日本に来て暮らせていたのか、興味深かったです。2024/06/30