内容説明
この森でもなければその森でもない、あの森でもなければどの森でもない。どこかにあるかもしれない「こそあどの森の物語」全12話。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科を卒業後、38年間小学校の図工教師をつとめるかたわらファンタジー作品を書きはじめ、作家デビュー。『放課後の時間割』で日本児童文学者協会新人賞、『雨やどりはすべり台の下で』で産経児童出版文化賞、『学校ウサギをつかまえろ』で日本児童文学者協会賞、『扉のむこうの物語』で赤い鳥文学賞、『星モグラサンジの伝説』で産経児童出版文化賞推薦、「こそあどの森の物語」シリーズで野間児童文芸賞、国際アンデルセン賞オナーリスト選定(1~3の3作品)、『願いのかなうまがり角』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
29
子どもの頃に「こそあどの森」シリーズを読んでいた年齢の方々がそろそろ大人になったそんな頃合いに、まあなんて素敵なギフト出版と思った。昔子供だった大人には子ども時代のギュッとしたくなる思い出を。子供たちには、このシリーズに目を止めるきっかけと、これから大人になっても今と繋がっているという安心感を。子ども時代の話を聞きたい訳を問われて、その人の事が「もっとよくわかるようになる」「もっと好きになれる」と、さすが「ふたご」良い事言うね~。スキッパーと双子はバーバさんにどんな写真を撮ってもらうのかな?2021/10/11
カール
26
図書館の児童書の新刊の棚に「こそあどの森」の新刊を見つけた時はびっくりしました。普段は覗かないのに、ふと覗いたその日に出会うなんて。不思議な出来事が起こるこそあどの森らしいです(笑)タイトル通りこそあどの森の大人達が子どもだった頃のお話。スミレさんのお話が一番好きでした。2021/06/25
なゆた
15
スキッパーとふたごが大人達の子どもの頃の話を聞いて歩く。それぞれ一人称で語られる。子どもの頃にあったとっておきの話という感じで面白かった。各々一枚の写真が残っているのも良い。 不思議な話が多いので楽しめると思う。 ・本とは違うこともある ・悪人の怖さと愛の尊さ ・選ばないという選択肢 ・誰かのための勇気 ・木や草とともに生きる みたいなことを考えた。 写真が特別じゃなくなった今日この頃、特別な写真を残すことの大切さや難しさについても考えたりした。 シャッターとレンズ、良い名前。 2024/05/26
もみじ
15
こそあどの森の大人達の子供時代のお話。大人たちの話はどれも、不思議な思い出、ハラハラドキドキするような思い出で、読んでいて楽しかった。こんな体験は子供時代にしか出来ないのでは?と思う。読み終わった後、必死に自分の子供時代は何か不思議な体験はなかったかと、記憶を辿ってしまいました(笑)(結構、何も不思議な思い出出てこず(笑))2021/06/05
NakaTaka
12
こそあどの森に住む個性的な大人たちが子供だった頃をスキッパーとふたごが聞いてまわる。どのお話も面白いが、中でもスミレさんの話は圧巻だった。涙がじわっと出た。そして、心を開き積極的になったスキッパーに成長を感じる。2022/11/21