出版社内容情報
とっておきの読み切りSF短編12作!
1976?1979年『マンガ少年』に掲載された12作品を収録。「みどりの守り神」、「ぼくは神様」、「四畳半SL旅行」などスコシ・フシギな、夢があふれる冒険世界が広がります。
みどりの守り神11
耳太郎59
ユメカゲロウ89
考える足 121
ぼくは神様 153
宇宙人 183
老年期の終り 215
うちの石炭紀 259
影男 291
マイロボット 325
創世日記 357
四畳半SL旅行 387
藤子・F・ 不二雄[フジコ エフ フジオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくや
16
少年少女が主人公のSF作品集全4巻。その中でも特に肉厚な作品が多いのが第2巻だ。動物がほぼ全滅した世界で生き残った男女2人の逃避行と生命の神秘を描いた「みどりの守り神」帰る者、旅立つ者、残る者を1つの画面に納めた最後の1コマは秀逸の極致!!「老年期の終わり」趣味を極めた少年の行き着く先「四畳半SL」など名作揃いだ。話もさることながら背景の書き込まれ方や構図がすごい。特に「老年期の終わり」の冒頭の不時着するロケットを登場人物達が見上げる場面。1ページ1コマまるまる使った煽りのカットは物凄くカッコいい!!
花林糖
14
1976年~1979年『マンガ少年』掲載。短編12話。短編①と同じくとても面白かった。特に良かったのは「みどりの守り神」「ユメカゲロウ」「宇宙人」「影男」「マイロボット」。ユメカゲロウを見てみたい。2019/03/03
ルル
11
皆さまも是非❗️これぞマンガです(*^^*)そして何度も読めるマンガです❗️本質を見事にえぐり出しています(*^^*)2018/08/14
大泉宗一郎
10
「すこし、ふしぎ」。略して、「SF」。F先生の「SF」は、化学知識を飛躍しない範囲に突飛で、荒唐無稽だけど、この微妙なバランスが、先生の持ち味。そしてそれが、奇妙な味わいで、他にはない味がする。このコースでもう一品注文したい、ということで、次は『オバQ』全巻。2015/01/01
ぐうぐう
10
子供の頃、初めて『少年SF短編』のシリーズを読んだとき、『ドラえもん』や『オバQ』で見知った藤子漫画との毛色の違いに、大いに驚かされたものだ。大人になった今、改めて再読するこのシリーズの、その変わらぬおもしろさに驚かされる。少年誌連載という舞台を考慮してか、日常を出発点としたSF的設定の物語が多く見られるが、そのSFが現実逃避のツールではなく、現実そのものを映す鏡となっているところが憎い。藤子・F・不二雄が、まったく子供を侮っていないことの、それは証しなのだろう。2011/07/10