内容説明
謎めいた作家エドガー・アラン・ポーのミステリ、ホラー、ユーモア、ファンタジー…多彩な7つの短編集。
著者等紹介
ポー,エドガー・アラン[ポー,エドガーアラン]
1809年~1849年。アメリカの作家、詩人。推理小説『モルグ街の殺人』はじめ、怪奇小説、SF小説、ユーモア小説など多岐にわたる作品を残す
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。出版社勤務を経て、翻訳家になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
103
昔々に読んだ『黒猫』なんでまた読んだんだ。しかも寝る前に…。愛猫家は避けて通るべき作品。暗号ものの古典『黄金虫』も再読。『落とし穴と振り子』は「その女、アレックス」のあのシーンを思い出した。ここまで純粋に恐怖だけを描くなんてすごい。このシリーズはすべて新訳でYA向けに挿画があり、ルビも振られているのでとても読みやすい。各作家の代表作でないものに触れられるのも嬉しい。2016/10/25
あん
62
【生誕208年記念イベント】エドガー・アラン・ポー生誕祭用に初読みしました。「黒猫」「週に三度の日曜日」「楕円形の肖像画」「落とし穴と振り子」「スフィンクス」「赤い死の仮面」「黄金虫」の7編。コメディータッチの作品から、精神的に迫るホラー、ミステリーと多彩なショートストーリーが収録されています。中でも、黒猫がホラーです。寝る前に読むのは愛猫家の方にはオススメできないですね。夜中に猫を探しまくってしまいました。代表作を気軽に楽しめる、ヤングアダルト向けの作品集でした。2017/01/19
ひなきち
27
字が大きく読みやすい。やっと読めた、人生初のポー!作品によって、ミステリーだったりコメディーだったり、ホラーだったりと多彩。どれもたいへん面白かった。なかでも「落とし穴と振り子」は手に汗握る展開で、ドキドキした。読む前と、読み終わった後の印象が微妙に違う。展開が「一寸先は闇」みたいな…。やはり後世に名を残す作家なのだな、と思った。2016/12/09
サラダボウル
13
図書館ティーン向けコーナーにて。そういえば読んだことがないかも、と手に取る。「猫」と「黄金虫」「スフィンクス」を。モルグ街〜は、入っててなかったので、いずれ。エドガー・アラン・ポーは1809年生まれ。作品に古めかしさはない。シンプルといえばシンプルだけど、余計なものがない彫刻のような文章、のような。それだけに「猫」は怖い。2022/02/13
kitten
13
図書館本。ポーの黒猫を読んだことがなかったので、借りてみた。本当に古典だ。もう、200年近くも前の人なんだ。黒猫は、うん、怖かった。他の作品も、読みにくくはあるけれども意表をつくものもあった。最後の黄金虫は、まさかの暗号謎解きモノ。こんな時代から存在してたのか。やっぱり、江戸川乱歩を思い出したなあ。いや、こっちが元祖なんだけど。評価、星22018/06/21