内容説明
南アルプスを舞台に少年と山犬の友情を描く「アルプスの猛犬」など5編。教科書で、家庭で、はぐくまれ、読みつがれて70年、椋鳩十ベストセレクション決定版。
著者等紹介
椋鳩十[ムクハトジュウ]
1905年、長野県に生まれる。法政大学文学部を卒業後、山の民を主人公とした作品で脚光をあびる。のち児童文学に移り、動物文学の第一線で活躍。1987年没
小泉澄夫[コイズミスミオ]
1942年、神奈川県に生まれる。青山絵画研究所などで修学後、イラストレーターとして活躍。第十二回日本絵本大賞/新人賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつたけ
9
椋鳩十の本に出てくる動物たちは、生きることにまっすぐだ。本能に忠実だ。ただし、犬を除いては。という気がする。犬はずっと昔から人と暮らしてきたからかな、良くも悪くも人間臭く描かれている気がする。2016/08/22
lovemys
7
犬はやはり身近に感じてしまうだけに心が締め付けられるようだった。マヤの物語とアカの物語が苦しかった。弟くんに読み聞かせていたけど、途中でやめてほしいと言われてしまったよ。涙が出るというよりも、読んでいて苦しかったです。2022/11/04
はゆ
3
どのお話にも、犬の飼い主を慕う行動が、あふれていて、涙を誘う。特に「黒ものがたり」と「丘の野犬」が良かった。2015/09/19
けいこ
2
「アルプスの猛犬」猟犬として育てた山犬灰坊太郎の話「黒ものがたり」仔犬を1年育てた後、5年離れて暮らした秋田犬の話「熊野犬」マヤの一生の原形との事ですが、マヤの一生のインパクトが強過ぎて、始めは、そうだったのかと思いました。「愛犬カヤ」弱虫と思っていた柴犬の話「丘の野犬」丘で出会った野犬アカの話、犬の物語5編。犬が人間に対して健気なのに対して、人間って身勝手だなぁと思ってしまいます。2025/03/10
suiu
0
最初の短編だけでもう涙が。2014/09/18