出版社内容情報
息子は大学に入学した夏、自らの青春の幕をおろした。共稼ぎ、離婚、再婚という家庭の深部に光をあてながら自殺の意味を問う小説。 小学校高学年～中学生
内容説明
父は、母は、みんな戦後社会の光を浴びてひたすらに生きてきた。良き仕事、良き家庭、マイウェイの自信にみち、〈青い鳥〉を求めて。けれど伸びゆく者たちは、そんな安らぎにこそ矢を放つのだろうか？あらゆる家庭の深部で、いま、新しいドラマが、呻き声をあげている！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずちゃん
5
実際に、息子さんが自殺してしまったようです。 息子さん側からと、母親側からの、フィクションも含めた小説です。時代は息子さんが、昭和３７年生まれで、２０歳までのこと。この時代を生きてきた私は、そういうことは、よくある話とは思っていても、人それぞれ、対応の仕方が違うため、苦しくて耐えられなかったのかなと思いました。 それと、作者のお母さん、お気の毒です。2017/09/24
