出版社内容情報
みんなの悩みのタネは宿題。小学生6人が発案し、本人にかわって宿題をやる会社を作って悩みを解決しようとする。絵を新しくする。 小学校中学年~小学校高学年
内容説明
タケシたち6人は、お金をもらってかわりに宿題をやってあげる“宿題ひきうけ株式会社”をつくりました。やがてみんなは考えだします。何のために勉強するのか…。リニューアルにあたって、イラストも新しくなりました。
著者等紹介
古田足日[フルタタルヒ]
1927年、愛媛県生まれ。早稲田大学露文科中退。在学中、早大童話会に入り、児童文学評論を始める。その後、評論活動のかたわら創作も発表
長野ヒデ子[ナガノヒデコ]
1941年、愛媛県今治市に生まれる。絵本や挿絵、紙芝居などを手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
53
某経営者の方の推奨とのことで手に取る。様々な制約の中で何かを成し遂げる過程を、身近な話題で読み取れる。ヒト・モノ・カネ、そして既成概念。報酬への責任。QDC+CS。身に沁みるの親の苦労。「花忍者」から始まる”野蛮”論議。人道を基準に、身の回りを振り返る。時代の齎す変化。変化の齎す軋み。利便性の追求や、物事を数値でのみ測ろうとする風潮への警鐘。立ち止まって自分を振り返る余裕。焦りが自ずと心を荒む、社会を荒む。だからまずは”宿題”(社会人の場合は残業?)を無くす!?いいかもなぁ。(笑)2017/10/10
ぐっち
25
タイトルと表紙に惹かれて、最初子どもに読み聞かせをしていたものの、毎日口が疲れて進まず、そのままになってしまってたので、自分で読んでみた。宿題ひきうけ会社は最初のほうだけで、どちらかと言うと、何のために勉強するのか、どういう力をつけると仕事で有利か、過去や未来もふまえて考えつつ、「やばん」についても考える、何というかいろいろ考えさせられる本だった。それにしても50年もたっても、宿題はなくならないんだな~。2016/03/03
URI
18
タイトルからして子ども達が悪知恵を働かせて…なーんて思ったら大間違いな本だった!!読んでビックリ。まさかこんな社会派な本だとは。宿題引き受け会社はすぐに廃業し、その社員である子ども達が【今と昔】の【野蛮やばん】について考える。どっちが野蛮な時代なのか。そしてそこから人間の在り方や、なぜ宿題や試験があるのか。更に最後には憲法まで登場!この本が出来た背景には労働組合の運動が盛んで、学生運動も盛んだったのね。。。さて、この本を現代の小学生が読んで理解できるのでしょうか。2014/01/27
れな@がんばれレバンガ
8
タイトルに惹かれてずっと読みたかった本。ヤンチャな話を想像してたら全然違った!深い社会派の話でした。イジメの解決方法はかなり危険な橋を渡った感じだったけど。本当の学びって言うのはこういう事なんだよね。時代は変わっても変わらないもの、繋がっている事、人が少しづつ時間をかけて変えてきた事。たくさん考えさせられました。あとがきまでしっかり読んで欲しい。「まっていても未来は来ない。ほおっておけば来るのは今の続きだけだよ。」☆3.72016/06/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
29年度4年生ブックトーク授業2017/07/06
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