出版社内容情報
父を戦争にとられたノリオは、いままた母を原爆で失う。教科書にも収録された表題作他反戦・反原爆の思いがこめられた作品集。 小学校高学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
13
小学生の頃(三十年近く前)国語の授業で読んだ表題作を読みたくなって。 他に『トビウオのぼうやは病気です』『キノコの町』『ベーゴマ』『《ネコのひろば》《イヌのひろば》』『休火山』『王さまヒツジの頭は二つ』『ツグミ』『回転木馬と「枯れ木の山」』収録。 無邪気に遊ぶ子供や動物たちの日常が、戦争や災害で一変してしまう。どうしようもできない。声も出せない者。小さな声をあげる者。声を集める者。それぞれですが、この一冊で繋がっているようです。 『川とノリオ』と同じく、山口と広島が舞台の『光の消えた日』も読みたい。 2020/09/17
フム
6
つい先ごろ読んだ『原爆児童文学を読む』で紹介されていた本を図書館で見つけて読んだ。反戦、反核の願いをこめて書かれた短編集。絵本にもなっている『トビウオのぼうやは病気です』も収録。何も知らずに核実験の死の灰を浴びて病気になるトビウオのぼうやの話は罪のない無力な動物の悲劇だからこそ、胸に迫るものがある。他の作品も戦争や災害に巻き込まれ、瞬時に日常を奪われた犬や猫、イワツバメ達の物語、一旦平和が崩れてしまうと、これらの動物達の無力はそのまま私たちの悲劇と重なっていくことが、リアルに想像できた。2017/08/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
小学校6年生ブックトーク 【テーマ 戦争と平和】 国語科単元で『川とノリオ』を学習するので、夏休み期間を使って関連の絵本・児童書などの紹介と貸し出し。『川とノリオ』以外にも戦争関連の短編集です、と紹介。2019/06/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
★ 教育出版国語 6年生 【平成27年度教科書掲載本 令和2年度教科書掲載本】2018/05/21
小説大好き
0
とんでもなく心揺さぶられました。早くも今年ベストかもしれない。失礼ながら、戦争という一つの題材を作者がこれほど自由自在に料理していたとは思っていませんでした。反戦という明確なテーゼはありつつ形式もストーリーもアプローチが多様で、飽きがこないです。ただ作者が拘りを持っていたはずの「子どものための」という軸はブレていると思います。例えば、表題作は個性の乏しい主人公と一方的に語りかける川の組合せで「ノリオと川」(「川とノリオ」ではなく)にはなり得ないですし、「トビウオのぼうや〜」も作者にしては擬人化が過剰です。2025/01/13
-
- 電子書籍
- 数字であそぼ。(12) フラワーコミッ…
-
- 電子書籍
- であいもん(2) 角川コミックス・エース
-
- 電子書籍
- 病気にならない「白湯」健康法 - 1日…
-
- 電子書籍
- +C sword and cornet…