足利尊氏再発見―一族をめぐる肖像・仏像・古文書

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642080651
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1021

内容説明

室町幕府を開いた尊氏とその一族に、最新の研究成果で迫った決定版。肖像画の像主究明や運慶ら仏師との関係など、歴史と美術の双方からアプローチ。兄弟間の確執の真相や尊氏を支えた人々を探り、新たな尊氏像を描く。

目次

1 足利氏の肖像―神護寺画像から考える(神護寺画像;揺れる根拠;神護寺画像の再検討(1)制作年代への見通し
神護寺画像の再検討(2)像主についての見通し
仮説の検証)
2 足利氏と仏像・仏師(足利義兼と運慶;足利義氏の造像;足利尊氏と院吉)
3 尊氏を支えた人びと(今川了俊の証言によれば;上杉の人びとに頼りきって;平泉藤原氏のばあいにも;上杉の人びと、高の人びと;青年尊氏の財産目録)
4 尊氏・直義兄弟対立の真相(足利政権の成立と観応の擾乱;尊氏・直義対立の前提;尊氏・直義の対決―観応の攪乱)

著者等紹介

峰岸純夫[ミネギシスミオ]
1932年群馬県生まれ。1961年慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、東京都立大学名誉教授

江田郁夫[エダイクオ]
1960年栃木県生まれ。2003年東北大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。現在、栃木県立博物館特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴールドまであと887日

83
 日本史上の幕府開設者、幕府もいろいろあるのだろう。一般に、鎌倉、室町そして江戸である。その一人、足利尊氏の再評価、別に悪いとな思わない、鎌倉幕府からの後醍醐天皇派攻撃の幕府軍総大将でありながら、寝返り、その後、様々な紆余曲折を経て、室町幕府を開いた。そうせざるを得ない情況もあったのだろう。すべては歴史、いろいろな流れで、それが現在に至ってのである。今日深い時代、ある意味で、大好きである。人間臭い、その時、その日で移り変わる、どの時代もそうだろうけでど。それがいちばん表に出た。歴史は、だから面白い。2024/01/08

邑尾端子

4
足利尊氏に関する最新の研究成果等を発表する講演会の記録。史学だけでなく美術や考古などの視点からの考察もあって面白い。が、入間田氏の論がいきなりドラえもん世界にまで飛躍したのには戸惑った。氏は足利氏周辺をドラえもん世界に比定した上で、尊氏は「のび太くん」だったのであり上杉家の男女がドラえもんとドラミちゃんの役割を果たしていたのだと主張されているが、私のドラえもん知識が足りないのかドラえもん観の相違のためなのか、正直よくわからな…ゴホッ 峰岸氏の観応の擾乱論は単純な兄弟対決ではない側面がよくわかって面白かった2013/12/08

陽香

2
201110202017/03/27

izawayuki

1
本書は2010年に栃木県立博物館で行われた講演会の研究発表の内容を元に編纂されたもので割と内容はバラバラです。専門的な内容が多いので私のようなニワカには正直ちょっと辛いところもありましたが、足利家臣団についてよく解説されていて特に上杉氏の重要さについて知ることができたのは収穫でした。入間田宣夫氏(御年75歳)による「足利尊氏=のび太」説は読んでみると氏のドラえもんに対する理解が不十分なため(ドラミちゃんの存在を不自然に大きく捉えすぎ)、講演会の聴衆向けのリップサービス臭さが出てしまっているのが残念でした。2017/07/02

onepei

0
まあまあ充実。2011/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4119645
  • ご注意事項

最近チェックした商品