柳田国男と民俗学の近代―奥能登のアエノコトの二十世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 296,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642075442
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C3039

出版社内容情報

朝日新聞と読売新聞に同日書評掲載! 話題の書、好評発売中!

朝日新聞 2001.12.9 評者:川村邦光氏(大阪大学教授)
読売新聞 2001.12.9 評者:木下直之氏(東京大学助教授)

内容説明

日本民俗学を創始した柳田国男は、「民俗」を己の視線から創出していった。そこから排除されたものは何か。近代の中で、記述する者とされる者との関係性において民俗が変移する過程を、「民間の新嘗祭」として発見され、位置付けられた奥能登の農耕儀礼アエノコトを軸に描き出す。文化財保護制度や民俗写真の検証も併せ、民俗誌のあるべき姿を追究。

目次

序章 奇妙な懸隔―柳田/民俗学というアポリア
第1章 闘争の場としての民俗文化財―宮本馨太郎と祝宮静の民俗資料保護
第2章 あえのことのこと―小寺廉吉と四柳嘉孝の民俗調査
第3章 民俗と写真のあいだ―芳賀日出男と民俗写真
第4章 農の心の現在―原田正彰とあえのこと保存会
終章 エスノグラフィックノセカイ

著者等紹介

菊地暁[キクチアキラ]
1969年北海道に生まれる。1992年京都大学文学部史学科卒業。1999年大阪大学大学院文学研究科日本学科博士課程修了。現在、京都大学人文科学研究所助手。博士(文学)
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