内容説明
「関東は戎夷なり」といわれた東国へ、果敢に身を投じた上流貴族北畠親房。彼は東国に何をもたらしたか。結城・宇都宮など有力豪族の動向や、鎌倉府などの成立過程を辿り、親房と東国武士にとっての南北朝動乱を探る。
目次
天下時勢粧―プロローグ
貴種の下向(東国とは;建武政権と東国・奥羽;奥州小幕府)
東国の覇権をめぐって(鎌倉府攻勢へ;若御前鎌倉へ;東国の南朝;親房の思想)
退勢挽回にかける(虚構の中の親房;吉野と親房;東国武士と常陸合戦)
東国の国人(国人と国人一揆;生き残りをかけて;その後の東国と奥羽)
北畠親房と東国武士―エピローグ
著者等紹介
伊藤喜良[イトウキヨシ]
1944年長野県に生まれる。1974年東北大学文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、福島大学行政社会学部教授
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