歴史文化ライブラリー<br> 王宮炎上―アレクサンドロス大王とペルセポリス

歴史文化ライブラリー
王宮炎上―アレクサンドロス大王とペルセポリス

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054881
  • NDC分類 231.7
  • Cコード C0320

出版社内容情報

紀元前 334年、アレクサンドロス大王は東方遠征に出発し、ペルシア帝国の首都ペルセポリスを占領、壮麗な王宮を焼き払った。だが、一見単純に見えるこの事件の背後には、大王の政治路線を左右する重大な事実が隠されていた。古典・考古資料から、王宮炎上事件の真相を探り、さまざまな伝説に彩られた、大王アレクサンドロスの実像を明らかにする。〈主な目次〉アレクサンドロス大王の虚像と実像/ペルセポリスの都(建設までの道のり/ペルセポリスの建設)/アレクサンドロスの到来(マケドニア軍の侵攻/都市部の占領と略奪/滞在中のアレクサンドロス)/王宮放火の真相 古典史料の検討(アレクサンドロスの歴史家たち/計画的放火の伝承/衝撃的放火の伝承/放火の時期)/埋もれた都から 考古学資料の検討(発見と発掘の歴史/火災の痕跡/略奪の痕跡)/放火の動機(政治宣言か復讐か/対ギリシア人アピール説/対ペルシア人懲罰説/アレクサンドロスの後悔)/伝承の形成過程(復讐物語の3点セット/暴君としてのアレクサンドロス像)/あとがきにかえて

内容説明

紀元前334年、アレクサンドロス大王は東方遠征に出発し、ペルシア帝国の首都ペルセポリスを占領、壮麗な王宮を焼き払った。王宮炎上事件の背後に隠された事実から、伝説に彩られた大王の実像を明らかにする。

目次

ペルセポリスの都
アレクサンドロスの到来
王宮放火の真相―古典史料の検討
埋もれた都から―考古学資料の検討
放火の動機
伝承の形成過程

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

futabakouji2

7
興亡の世界史の方にだいだいの結論があった。当時の研究よりも最新の研究がいいと思うので、本書読むよりも森谷さんの新しい本を読もう。 本書での結論は「計画的にやったこと」間違いない。決して突発的に燃やしたわけではありません。証拠として考古学研究や遺跡後の検査で判明している。(53分)2018/09/18

amemosky

0
ペルセポリス発掘記録から火災時の状況を再現し、当時の政治状況(ギリシャ諸都市の反乱、ペルシャ現地民の抵抗など)を詳しく見て行くことで、アレクサンドロスの判断動機を探っていった著者の結論には、なるほど無理がない。 一方で、それがなぜ暴君イメージに変わったのか、アレクサンドロス像の変遷はその時代ごとの世界観を反映しているだろうと思うのでそちら方面も読みたい。2015/06/15

水森

0
なぜアレクサンドロスがペルセポリスを焼き払わなければならなかったのかずっと引っかかっていて、その一つの回答が読めてよかった。ペルセポリスとは何か、アレクサンドロスとは、ではなぜ放火したのか、いつなのか、など順序だてて組み立ててあって読みやすかった。2014/04/07

May

0
アレクサンドロス大王によるペルセポリス放火については、その動機、様態等について様々な説明がなされているが、本書は、この問題に関する著者の結論を、古典史料(アリアノス、プルタルコスなど)や考古学資料(シュミットによる発掘調査成果)の検討を通して述べたものだ。歴史学(というか歴史学における学問的な論の進め方等)に明るい訳ではない私には、著者の論理や論の進め方におかしな点を見つけることはできなかったし、著者の結論についても同様だ。アレクサンドロス東征にあって一つの転換期であったペルセポリス放火について、著者の結2012/12/11

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