出版社内容情報
天皇・皇族などの墓地=陵墓は、風雲急を告げる幕末期、尊皇攘夷の嵐の中で被葬者が決められていく。それはなぜか。宇都宮藩による文久の修陵、なかでも神武天皇陵の創出を通して、聖地確立への道程を追究。揺れ動く天武持統天皇陵の決定、また巨大古墳と村の生活、そして崇りなど民衆との関係にも注目し、陵墓をめぐる問題に様々な角度から迫る。〈主な目次〉今日の陵墓問題―プロローグ/文久の修陵(宇都宮藩と文久の修陵/戸田忠至と文久の修陵)/神武天皇陵の創出と「浄・穢」の廟議(神武天皇陵の創出/「浄・穢」の廟議)/村落と陵墓―山林と用水溜池―(山林の利用/溜池としての役割)/陵墓の祟り 掘ってはならない塚・山・陵(祟りの研究/盗掘と聖地)/天武持統天皇陵の改定―陵墓比定の根拠―(二つの天武持統天皇陵/見瀬丸山古墳と陵墓参考地)/県令たちの発掘 税所篤と楫取素彦(税所篤と仁徳天皇陵/楫取素彦と豊城入彦命墓/明治期の陵墓)/陵墓・古墳研究の流れ―エピローグ/あとがき
内容説明
天皇・皇族などの墓地=陵墓は、風雲急を告げる幕末、尊攘の嵐の中で被葬者が決められていく。文久の修陵、神武天皇陵の創出、揺れ動く天武持統天皇陵、陵墓と村・崇りなど民衆との関係を探り、さまざまな問題に迫る。
目次
文久の修陵
神武天皇陵の創出と「浄・穢」の廟議
村落と陵墓―山林と用水溜池
陵墓と祟り―掘ってはならない塚・山・陵
天武持統天皇陵の改定―陵墓比定の根拠
県令たちの発掘―税所篤と楫取素彦
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