歴史文化ライブラリー<br> 国民学校―皇国の道

歴史文化ライブラリー
国民学校―皇国の道

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054102
  • NDC分類 376.2
  • Cコード C0320

内容説明

国民学校は、1941年「皇国の道に則り」、学童を銃後の戦士として「錬成」する目的をもって生れた。敗戦後、その実態を知るべき書類の多くは焼却されたが、奇跡的に残された資料から、教育の内容と悲劇を追求する。

目次

教育報国―思想善導
国民学校の発足
魂の教育―日米開戦のもとで
教育の玉砕―決戦教育の末路

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
太平洋戦争の直前に生まれた、戦争の申し子のような初等教育の場「国民学校」。敗戦時に資料の多くは焼却され、関係者も口を閉ざしたために実態がよくわからない、日本教育史のタブーを残された秋田県の国民学校の資料から読み説く。これによると、その伏線は国体明徴運動辺りから既に始まっていたらしい。天皇への忠誠を意識させるカリキュラム、ヒトラー・ユーゲントみたいな少年団、勤労奉仕と軍事教練など戦時体制と共に学校も変わっていく。戦争末期になると、学校で子供に自爆攻撃を教えるような状態になるのだが、実行されなくて良かった。2011/12/24

やまだてつひと

2
未来の為には子どもの教育というのは必要不可欠なのだが、戦争の劣勢に伴い、教育の内容が天皇の名のもとに体当たり総突撃へと変貌していく姿が書かれている。 今では聞き慣れない皇国という言葉が、教育方針に取り入れられ、全てが戦争に帰結するようになる事はやはり恐ろしいと感じる。私の学生時代の記憶を辿ってみても、これほど教育の方向転換が著しく変わるというのは珍しいのではないだろうか?国民学校という今では使われていない言葉ではあるが、戦争に敗北した事によってこの時代の学校教育の資料が消されたという話もあり興味深い2024/05/14

きょう

1
太平洋戦争下の徹底した軍国教育を、教育政策・学校資料から読み解く貴重な一冊。秋田の国民学校の資料を用い、年代ごとにまとめた一冊。2012/02/17

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