出版社内容情報
律令制以来の身分規定に基づき着用される公家・法体装束と、甲・冑に弓箭・刀剣などの武具を身に付けた軍陣姿である武装。これらのマニュアルである有識故実の観点から、天皇や公家、武家を描いた9つの肖像画を読み解く。多数の図版と詳細な構造の解説により、日本史・美術史・工芸史・文学など幅広い分野において歴史的背景の理解を助ける書。
【目次】
はじめに―本書の目的―
第一章 有識故実とは何か
1 公家故実と武家故実
2 律令制から摂関制への転換
3 有識故実の成立
第二章 束帯像を読む―嵯峨天皇像・伝源頼朝像―
1 嵯峨天皇像と伝源頼朝像
2 束帯という装束
3 束帯の武具
4 嵯峨天皇像と伝源頼朝像の束帯
第三章 さまざまな装束像を読む―後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像・後水尾法皇像・花園法皇像―
1 後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像
2 公家装束の略装
3 後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像の直衣と金沢貞顕像の狩衣
4 後水尾法皇像と花園法皇像
5 法体装束
6 後水尾法皇像の法服姿と花園法皇像の裘代姿
第四章 武装像を読む―騎馬武者像・細川澄元像―
1 騎馬武者像と細川澄元像
2 中世の防御具
3 中世の攻撃具
4 馬と馬具
5 騎馬武者像と細川澄元像の武装
おわりに―有識故実と日本史学―
あとがき
主要参考文献一覧
内容説明
装束や武装のマニュアルである有識故実の観点から、天皇や公家、武家を描いた肖像画を読み解き、いかなる歴史情報を得られるのかを解明する。遺品や絵巻物などの図版を多数掲載し、構造を解説。永年の研究の集大成。
目次
第一章 有識故実とは何か(公家故実と武家故実;律令制から摂関制への転換;有職故実の成立)
第二章 束帯像を読む―嵯峨天皇像・伝源頼朝像(嵯峨天皇像と伝源頼朝像;束帯という装束;束帯の武具;嵯峨天皇像と伝源頼朝像の束帯)
第三章 さまざまな装束像を読む―後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像・後水尾法皇像・花園法皇像―(後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像・金沢貞顕像;公家装束の略装;後醍醐天皇像・後鳥羽上皇像の直衣と金沢貞顕像の狩衣;後水尾法皇像と花園法皇像;法体装束;後水尾法皇像の法服姿と花園法皇像の裘代姿)
第四章 武装像を読む―騎馬武者像・細川澄元像―(騎馬武者像と細川澄元像;中世の防御具;中世の攻撃具;馬と馬具;騎馬武者像と細川澄元像の武装)
おわりに―有識故実と日本史学
著者等紹介
近藤好和[コンドウヨシカズ]
1957年、神奈川県に生まれる。1987年、國學院大學大学院文学研究科博士課程後期日本史学専攻単位取得。元神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科特任教授、博士(文学・広島大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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