内容説明
地租改正は、租税制度の整備と土地所有の確立を目的に、都市を端緒に実施されたものであった。未解明テーマ=都市に焦点をあて、地券制度と地租課税の模範例としての東京を対象に、総合的な考察を試みた初の研究成果。
目次
都市における地租改正研究の視点と課題
第1部 明治維新の土地・租税改革と都市(廃藩置県と地租改正;東京における市街地券の発行)
第2部 都市における地租改正の実施過程(東京の地租改正;仙台の地租改正)
第3部 「地価」の起源(明治維新期三井組の土地所有と地租改正;「地価」の誕生―東京の地租改正)
第4部 地租改正と都市空間の土地処分(河岸地と地租改正;明治初年の社寺地処分と地租改正)
都市における地租改正研究の小括
著者等紹介
滝島功[タキシマイサオ]
1959年東京都に生まれる。1982年中央大学文学部史学科卒業。1993年中央大学大学院文学研究科国史学専攻博士後期課程退学。2002年博士(史学)。現在、中央大学文学部非常勤講師
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