内容説明
日本近世におけるジェンダーの特質とは何か。農村の「家」経営体の所有と経営に焦点をあて、家族労働をジェンダーの視点から分析。また、幕藩制国家の政治と権力の問題を、領主階級の女性の土地所有などから探り出す。
目次
第1部 日本近世農村の「家」経営体とジェンダー(日本近世農村の「家」経営体とジェンダー;日本近世農村の「家」経営体における労働とジェンダー;近世後期農村の「家」経営体におけるジェンダー分業;日本近世農村の「家」経営体における労働心性とジェンダー;日本近世の衣料生産とジェンダー言説;日本近世の百姓身分とジェンダー;近世村落とジェンダー・ヒエラルヒー―「家」経営体・百姓身分・マスキュリニティ)
第2部 幕藩制国家システムとジェンダー(幕藩制成立期の「家」と女性知行;幕藩制国家の政治構造と女性―成立期を中心に;幕藩制国家の崩壊と女中たち―一橋徳川家の場合)
著者等紹介
長野ひろ子[ナガノヒロコ]
1949年茨城県に生まれる。1978年東京教育大学大学院文学研究科博士課程修了。1979年中央大学経済学部助手、同専任講師、同助教授を経て現在、中央大学経済学部教授、経済学博士
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