内容説明
中世末期、短期間に多くの日本人が新しい宗教を受け入れたのは何故か。村落と都市における日本人の従来の信仰生活や社会の仕組みに焦点をあてキリスト教布教の実態を克明に追究。キリシタンの光と影の歴史を解明する。
目次
キリシタン史研究の現状―欧文史料による研究を中心に
第1部 キリスト教の初期布教(ザビエルの日本認識と宣教師像;ザビエルと豊後開教;キリシタン布教と都市;大友宗麟の改宗と豊後教界)
第2部 統一政権とキリスト教(秀吉の周辺におけるキリシタンの活動;秀吉の朝鮮侵略と日本イエズス会;キリシタン迫害の展開と本質;統一権力とキリシタン;家康とキリスト教の出会い;豊後教界における平信徒の役割)
付録 キリシタン宣教師についての覚書―宣教師についての数的考察
著者等紹介
五野井隆史[ゴノイタカシ]
1941年北海道に生れる。1971年上智大学大学院文学研究科博士課程単位修了。現在、東京大学史料編纂所教授。文学博士
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