内容説明
世界都市・東京から内発的発展の地方都市・金沢ほかを経て、農村観光の由布院まで、地域経済の標準類型に基づく8つの日本の地域経済モデルと、ハイテク地域・シリコンバレーから環境都市・フライブルクまで、4つの欧米の先端的地域経済モデルを基本ケースとし、その具体的な紹介に即して関連する理論と政策、論点を学ぶ方式。序章で地域経済学の基礎理論、終章で日本の地域政策をカバー。ケース・スタディの集合ではなく、厳選された基本ケースを軸に、地域経済の最新動向と現代的意義、地域経済学の理論と政策をリアルに実感しながら体系的に学習できる、まったく新しいスタイルの地域経済学テキストの登場です。
目次
現代地域経済学の基礎と課題
第1部 日本の大都市圏
第2部 日本の地方都市と地域システム
第3部 日本の農山村地域経済
第4部 欧米の地域経済
日本の地域政策―集権的国土政策から分権的地域政策へ
著者等紹介
中村剛治郎[ナカムラコウジロウ]
1947年京都市生まれ。大阪市立大学大学院経営学研究科博士課程単位修得、金沢大学経済学部助教授を経て、横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授、商学博士、日本地域経済学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Satoshi Murai
1
読んだ2016/07/24
壱萬参仟縁
0
1990年代にもテキストは出ていたが、00年代になってさらにグローバル化、創造都市論、中山間地域などの農山村の発展事例などを盛り込んだ、理論と実践のバランスのとれたテキスト。地域経済の疲弊を打破しなければ、国民経済の再生もないが、3.11復興論とのリンクをすれば、さらに新たなテキストが改訂されることを期待したい。2012/06/10
hachiro86
0
基本ケースとは何ぞや2009/04/07
ぼんち
0
地域経済とは何か、解像度を上げるために、手に取った著。行動に移せるかは置いといて、グローバル経済!資本主義経済の成熟期段階では、いかに開放的かついかに特徴を作っていけるかにかかっている2024/12/29