内容説明
テレビや新聞、週刊誌にとって犯罪は「売れる」事件であり、センセーショナルな事件報道の格好の素材となる。マスメディアは、さらに事件を作為したりワイドショーや犯罪ドラマに仕立てて、日夜、現代人のゴシップ好みを刺激する。本書は、犯罪とマスメディアのこのようなドラマ的関係を明らかにするとともに、犯罪情報を好んで消費する大衆の心情をとらえて、現代のメディア文化の特質を探り出すユニークな試みである。
目次
序 マスメディアと犯罪
1 メディア空間のパトロジー
2 少年非行とマスメディア
3 女性犯罪とテレビ
4 企業小説とサラリーマンの犯罪
5 政治犯罪とマスメディア
6 事件報道の歴史から
7 事件報道の現場から
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