出版社内容情報
東日本大震災の何が「想定外」だったのか? 原発の安全神話はどのようにして生まれたのか? 日本の新型コロナ対策はなぜ「失敗」したと総括されるのか? 過去の失敗を繰り返すことなく,教訓を未来へ?ぐために必要な災害対策のパラダイム・シフトを提示する。
内容説明
専門家と市民と行政は「本当に大事なこと」をなぜ話し合おうとしないのか。地震・津波対策、新型コロナ感染症や気候変動―簡単に解決できない「厄介な問題」に挑戦する。
目次
序章 災害対策のパラダイム・シフト―科学と政治と社会の協働
第1部 教訓を過去から引き出す(地震・津波災害―東日本大震災における「想定外」;原子力災害―福島原発事故と安全神話;感染症災害―科学的予測と助言をめぐるすれ違い;気候変動災害―災害リスクの認識はなぜ難しいのか)
第2部 教訓を未来へ繋ぐ(災害対策の倫理―何を優先すべきか;災害の記録と記憶―何が語り継がれるのか;科学技術への期待と限界―ウイルスの正しい知識と感染症対策の教訓;科学と政治と社会の協働―「対話の場」=「学びの場」の形成)
著者等紹介
松岡俊二[マツオカシュンジ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授(専門分野:環境経済・政策学)
阪本真由美[サカモトマユミ]
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授(専門分野:防災学)
寿楽浩太[ジュラクコウタ]
東京電機大学工学部教授(専門分野:科学技術社会学)
寺本剛[テラモトツヨシ]
中央大学理工学部教授(専門分野:環境倫理学)
秋光信佳[アキミツノブヨシ]
東京大学アイソトープ総合センター教授(専門分野:生物科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。