内容説明
宝塚歌劇はなぜファンの心をつかみ、惹きつけ続けられるのか―超高関与消費者を需要拡大のエンジンと捉え、その代表格である宝塚ファンの実態に迫り、いかにアプローチすべきかを明らかにする。モノが売れない今、最も必要とされる発想法を伝授する。
目次
第1章 超高関与消費者とは/宝塚ファンとは
第2章 超高関与消費者群像の位置づけ―消費者行動研究における捉え方
第3章 宝塚歌劇団の歴史とシステム
第4章 超高関与消費者群像としての宝塚歌劇ファンの実像
第5章 宝塚歌劇を消費する理由―超高関与消費者群像の消費動機
第6章 宝塚歌劇ファンの様相―超高関与消費者の変容プロセス
第7章 宝塚歌劇団のマネジメント施策
第8章 超高関与消費者群像を生かした需要拡大戦略
著者等紹介
和田充夫[ワダミツオ]
1967年慶應義塾大学経済学部卒業。1977年米国ペンシルバニア州立大学経営学博士号(Ph.D.)取得。慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授、関西学院大学商学部教授などを経て、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かやは
7
宝塚のように歴史が長く消費者が成熟した消費媒体に対するマーケティングの考察。宝塚のファン層の細かい分析にはなっているが、それを元にどうしていくかは詳しく語られていない。消費者を繋ぎ止めて成熟させていくことと、新たな消費者を引き入れてくことは同じくらい大切だと思った。アイドル、歌舞伎、相撲、野球、サッカー、などなど、日本にはまだまだ消費者を成熟させていく余地のある媒体がたくさんある。消費拡大には、一般庶民が豊かで生活に余裕があることが必然であるなと感じた。2017/12/30
綿
1
目新しい発見があるかと期待して読んだものの、自ら超高関与の宝塚ファンとして日々を送りながら体感していたことについて、データ上もやはり正しかったのだと再認識しただけだった。専門的用語で書かれている箇所を「つまり超高関与消費者による需要拡大って、会でチケットを買ったり他組ファンの友達を好きな組の観劇に勧誘することね」というように読みながら置き換えるのはちょっと楽しい。「会活動」こそが消費者のボランタリズム、C to Cである、ということ。2015/06/02
あたおろち
0
超高関与消費 のキーは、パーソン消費 2023/05/18




