内容説明
本書は、上方一円に江戸積酒造業を中心に近世酒造業の発展を視点にすえて、その社会経済史的側面と経営史的側面、それに醸造技術史的側面から考察しつつ、酒造家によって蓄積された富が日本の近代化過程のなかで新しい維新政府の財政金融政策のなかに吸収されていくプロセスを明らかにすることを意図したものである。
目次
第1部 江戸積酒造業の展開と酒造経営(幕藩体制確立期の都市酒造業―北摂池田郷の場合;摂泉十二郷酒造仲間と北在郷;寛政改革と関東上酒御免酒 ほか)
第2部 日本の近代化と酒造政策(兵庫開港と兵庫商社;維新政府の経済政策と会計基本金・太政官札;明治前期酒造業の展開と酒屋会議)
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