出版社内容情報
初学者のための全く新しいテキスト。丁寧な記述と豊富な例,学習支援のツールで考えながら着実に理解が進む。必須の内容を凝縮しつつ,用語や発展的話題も注等でカバーし,読むほどに力がつく。体系全体のハンディマップとして長く役立つ。論点整理や復習にも◎!
内容説明
刑法の学修は、英語のそれに少し似ています。総論は刑法の「文法」、つまり、犯罪成否の判断枠組み=犯罪論体系を学ぶ分野です。本書は体系の「地図」として、丁寧な記述と豊富な例、学習支援のツールを駆使し、刑法の世界に踏み出す人の着実な理解を導きます。一通り踏破した人が、全体を見渡すために使うのもよいでしょう。ずっと役立つ、はじめの1冊。
目次
刑法総論の見取り図
刑法の基礎理論
構成要件
故意
過失
違法性
責任
未遂犯
共犯
罪数論
刑法の適用範囲
刑罰の種類
著者等紹介
内田幸隆[ウチダユキタカ]
2004年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現職:明治大学法学部教授
杉本一敏[スギモトカズトシ]
2004年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現職:早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tieckP(ティークP)
4
有斐閣ストゥディアにも、積極的読みやすさ(親しみを出す感じ)と消極的読みやすさ(堅いところをほぐす感じ)、それぞれを追求した本があり、本書は後者に当たる。ここで「消極的」というのは悪い意味ではなく、もともと法律書は素っ気なさと近しい客観性にも魅力があるので、その雰囲気を損ねないようにしているとも言える。本書の類書としてはたとえば井田『入門刑法学』があって、そちらの方が著者が読者と仲良くしようと語りかけてくるわけだが(それでいて内容も優れている)、タイプの違う癖のない入門書が選択肢に加わるのは良いこと。2021/02/07
ももいろ☆モンゴリラン
2
年内に読み終わった〜! 法学部の初学者にはやさしい…のかな? ド素人には横書きなのがもう…もう大変でした。刑法典は指針または上限・下限を示すに過ぎず、法の精神を知るために法曹界の方たちは判例を紐解いていく必要があるのかな、という気づき。2024/12/30
meòrachan
0
真面目な本ですが,ところどころにミステリ感あって面白いです.法学部しか習わないなんてもったいない!2020/07/18