富士見L文庫 あやかしの食事処 怪し怖しは蜜の味

著者名：時田とおる【著者】/吉田ばな【イラスト】

KADOKAWA（2023/02発売）

• ISBN：9784040748498

内容説明

充実しているはずが何か足りない日々を送る大学生の愛莉はある日、怪しげな「食事処」に迷い込んでしまう。
出会ったのは、社長を名乗るあやかしの男と、数年前に行方不明になった人気俳優の想真。
ここは怪異に魅入られた人を招き、その悩みを食べて解決する「あやかしの食事処」らしい。
社長にそそのかされて想真を手伝うことになった愛莉はやがて、想真の秘密と、自分の記憶の欠落にまつわる真実と向き合うことに。
ほんのり怖くてじんわり心にしみる、現代あやかしファンタジー。

【目次】
プロローグ　無名の駅にて
第一章　食事処《何でもお悩み相談所》
第二章　悪意の投稿
第三章　想真への依頼
第四章　思い出
第五章　待ち人来たる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[陽ちゃん]

ヒトが抱える怪異を食事として食べるあやかしの社長がいる『社長のための食事処』に迷い込んだ愛莉は、社長に怪異を食べさせるまで本当の世界に戻らない契約をした俳優の想真と出会いますが、愛莉はどうやら有名な俳優だった想真のことを全く知らなかったようで、その時点で？となりましたが…。『食事処』に迷い込むヒトたちの抱える怪異を社長に食べさせる手助けや想真の手助けをする中で判明した事実はかなりシビアですが、きっとこれからいいことがあるんじゃないかな。

2023/03/24

[RINGOoisiiiiiii]

ほっこりご飯系かと思えば社長が人の悩みを食べてしまうきちんとしたあやかしホラー系でした。あやかしの理不尽感、自分良ければ全て良しが出てて好きです。

2023/04/16

[なつい]

様々な人の悩みが怪異になり、悩みを解決しながら、主人公たちの悩みに向き合っていく。愛莉と想真のその後がとても気になります。

2024/02/19