内容説明
今、社会思想の歩みを振り返る。各時代の課題と格闘する思想家の営為を見つめて、混沌とした現代社会の実像を照射する最新版テキスト。
目次
近代的人間の登場
個人の自立と自由
民主主義思想の誕生
民主主義思想の発展
啓蒙思想の展開とロマン主義
「市民社会」への反省
初期社会主義思想
マルクスの人間開放思想
マルクスの共産主義思想
フェビアニズムと社会民主主義〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keepfine
1
学部ゼミの副読本だったが、ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約論について調べる必要があり、久しぶりに引っ張り出してきた。マルクスの章はマルクス研究を参照すればいいので読まなくていいか。2020/05/04
夢の助
0
16世紀のマキアヴェリに始まり、現代のハーバーマスまで。日本についても、明治以降の社会思想がたどられる。概説書ではあるが、必ずしも入門書ではない。「よくわかるナントカ」の類ではないから、ある程度の基礎知識がないと、理解しにくい点も多い。著者の専門領域は、19世紀ドイツの社会思想にあるようなので、実際、そのあたりの記述は、筆に勢いがある。けど、空想的社会主義についての解説は、フーリエには触れられないし、内容も淡泊。時代に与えたインパクトが違うのだから、そういうもの、なのかもしれないが、個人的に、やや残念。2022/05/31