平凡社ライブラリー<br> 借家と持ち家の文学史―「私」のうつわの物語 (増補)

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平凡社ライブラリー
借家と持ち家の文学史―「私」のうつわの物語 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769562
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0391

出版社内容情報

男たちは「家造り」を小説に書き続け、女たちは「家出」ばかりを書いてきた。明治から150年の小説群を「家」で読み解いたときに見えてきた、日本の家、家族、家庭の形。

内容説明

明治から令和までに書かれた大量の小説群を、「一冊の大河小説」として読む、破天荒な試み。小説には、家制度の解体から核家族化を経て、一人暮らしが激増する現在までの「家」や「家族」、そして、その時の「私たち」が、何を感じ、望み、考えてきたのかが、繰り返し描かれてきた。戦争やパンデミックで孤立や分断が進むいま、小説は「私たち」の、どんな苦悩と希望を映すのか。世界文学へと続く、十二作品の論考を増補。

目次

第1章 借家の文学史
第2章 生きられた家・描かれた家(家族の家の時代;部屋の時代;離合集散の時代)
第3章 持ち家と部屋の文学史(ドールズ・ハウスの舞台 建築の様式と小説の様式―継承と変化;小島信夫「うるわしき日々」―最後の「父の家」小説;津島佑子「風よ、空駆ける風よ」―「母の家」小説の変化;漂流する部屋―「居場所」探しの冒険物語)
第4章 文学は、大河から海へ向かう(黒川創「かもめの日」;岸政彦「図書室」、「リリアン」;白尾悠「サード・キッチン」 ほか)

著者等紹介

西川祐子[ニシカワユウコ]
1937年東京生まれ、京都育ち。京都大学大学院博士課程修了。パリ大学大学博士。日本とフランスの近・現代文学研究、女性史、ジェンダー論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Inzaghico (Etsuko Oshita)

8
今、アメリカの「郊外」の発展について書かれた『サバービアの憂鬱』を読んでいる。そこにアメリカでも持ち家が推奨されたのは第二次世界大戦後だとあり、驚いている。日本もかつては借家がデフォルトで持ち家のほうが少数派だった。 副題の「『私』のうつわの物語」が、入れ物としての「家」をよく表している。うつわは時代によって変幻自在に変わっていく。木造から鉄筋コンクリートという建築材の変化に伴い、移動の身軽さも減ったのかもしれない。 これを読んで小島信夫の『抱擁家族』シリーズが読みたくなった。2024/04/19

Peter-John

1
冒頭に「近代百三十年のあいだに日本語で書かれた大量の文学作品を一つのテキスト、集団制作による大河小説として連続して読むことはできないだろうか」という大きな志のもとに、「借家」「持ち家」という器や、いろり端のある家や茶の間のある家が器である「大家族」、マンションなどのリビングルームのある家が器である「核家族」、nLDKのnが1であるワンルームマンションのひと部屋が器である「シングル」というような、家の構造とそのなかに住む人たちにパースペクティブを据えた解釈学的力作であり、まさに目から鱗。すごい作品だ。2025/03/09

Fumoh

1
戦前から2020年代にかけて、「家」の思想の変遷を抽出していった異色の文学史。日本人といえば「家」と言っていいくらい、「家」は特異な概念である。戦前、地方のお屋敷の、責任やルールに縛られた「憂鬱さ」から、都会の借家にまつわる奇妙な「人物関係史」、戦後にかけて目立ってくる公営住宅・夢のマイホーム――「家庭」から「部屋」といったように、段階的な離散を経ていく日本を、文学者たちはどう描いたのか。著者の研究は幅広く、かつ緻密であり、また肩ひじ張ったところがなく、エッセイのように読むことができる。2023/12/01

よっちん

0
研究室2024/04/10

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