出版社内容情報
伝説の歌姫・浅川マキや桑名正博、りりィらを世に送り出した音楽プロデューサーが、数々の秘話をまじえて自身の仕事を語り尽くす唯一無二のドキュメント!
内容説明
伝説のプロデューサーが“すべて”を語った、唯一無二のドキュメント!
目次
第1章 浅川マキと出逢う(時代の表現者たち;「夜が明けたら」 ほか)
第2章 歌は時代に色をぬる(下田逸郎と『遺言歌』;南正人と『回帰線』 ほか)
第3章 歌の根と花(りりィと『たまねぎ』;桑名正博と「月のあかり」 ほか)
第4章 ロング・グッドバイ(浅川マキの死に方;桑名正博の一生 ほか)
第5章 歌は死なない(「浅川マキの世界」ヨーロッパ・ツアー;浅川マキ没後十年メモリアル・コンサート ほか)
著者等紹介
寺本幸司[テラモトユキジ]
1938年生まれ。1968年、音楽出版ジュン&ケイを設立。以降、浅川マキを皮切りに、音楽プロデューサーとして数々の歌手を世に送り出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
13
60年代後半から音楽事務所のプロデューサーとして活躍した著者による、音楽の世界で出会った人々との逸話が刺激的で面白かった。いずれも綺羅星のごとくの才能ある人々が、芸能の世界でどうやって頭角を現していったか、60年代から70年代にかけての日本の揺れ動く世相もうかがえて、ドラマティックで、読み応えありました。昭和の音楽、副題に登場する歌手に興味がある人なら、面白く読めると思います。2021/07/14
qoop
6
浅川マキや桑名正博らを売り出した著者。60年代半ば以降の来し方を辿りながら、レコード会社のディレクター業ではない、歌手個人の育成とイメージ戦略、売り出しに専心した著者の仕事のあり方は日本における音楽プロデュースの黎明期を伝える。歌手ー所属事務所ーレコード会社という一本化されたつながりの中に新たな視点が導入され、業界が変わっていく様子が個人の目線で書かれていて興味深い。大文字の歴史にはない転換点を読む醍醐味があった。2021/05/19
高木
2
執筆時84歳くらいかと思いますが良い意味で世代の違いを感じない文章で良かった。書店で数行読んで買ったのですが思った以上に読みやすく好みの一冊となりました。親よりもさらに上の世代の歌手たちなので偶然数曲知ってるくらいでほぼフィクションみたいに読んでました。読後浅川マキさんの「プロデューサー」も読みましたがあちらの詩的な文章の補完にもなるかと思います。2022/06/13
akipon
2
日本のフォークロック黎明期の話は興味深い。浅川マキの歌が聞きたくなった2021/06/18
ひでまろ
1
楽曲から得られる喜怒哀楽ではない、何か澱(おり)の様な物が心に残る。2022/02/06