出版社内容情報
独自の法秩序を形成するEU。「スプラナショナル」と「トランスナショナル」をキーワードに,その仕組みと制度をわかりやすく簡潔に解説する。EU法を学ぶうえで欠かせないEU司法裁判所判決も多数紹介。Brexitほか,最近の動きを織り込んだ最新版。
内容説明
EU法を知れば、EUと世界がわかる!国家でもない、連邦でもない、EUとはどんな存在なのだろうか。Brexitや欧州ポピュリズム、「法の支配」反則違反等近時の動向を折り込み、アップデート。
目次
EU法を学ぶ前に知っておきたいこと
第1部 EU法を支える原則―スプラナショナルな統合をめざして(ヨーロッパ統合とEU法;個人が裁判所でEU法を使えるということ―EU法の直接効果+EU法と国家主権の調整―EU法優越とその限界)
第2部 EU法とはなにか―トランスナショナルな法空間の構築(トランスナショナルな法空間―域内市場;物・人・サービス・資本の自由移動;トランスナショナルな自由競争―域内市場とEU競争法;単一通貨ユーロの仕組み)
第3部 トランスナショナルな課題とEU法(EU市民権と外国人;物の自由移動と契約法;人の自由移動と刑事司法協力;域内市場と環境保護)
第4部 EUの統治機構―スプラナショナルな機能(EUの権限と諸機関;EU立法と民主主義の赤字;EU行政法の仕組み;EUの司法制度)
著者等紹介
庄司克宏[ショウジカツヒロ]
1957年和歌山県生まれ。現在、慶應義塾大学名誉教授(前法務研究科教授)、Jean Monnet Chair ad personam。中央大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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