内容説明
狩猟を通じての山歩きは動物観察。都会暮らしの中で始めた狩猟で、生き物が食べ物へと変わる瞬間に立ち会い、「人間も自然のなかで生きている」ことを知る。
目次
第1章 狩猟との出会い
第2章 動物観察と狩猟
第3章 自然暮らしの狩猟~どうしてハンターになったのか
第4章 動物を慈しむ心で野生肉を得る
第5章 皮や骨も大切に使う
第6章 野生動物と人間の暮らし
第7章 ハンターとなるために必要な手続き
著者等紹介
安藤啓一[アンドウケイイチ]
1970年生まれ。日本自然保護協会自然観察指導員。自然体験キャンプ「野畑あそび」を主宰
上田泰正[ウエダヤスマサ]
1959年生まれ。NPO理事。民間の学童保育の運営をするかたわら、子ども向けの山歩きやキャンプなどの、自然体験教室を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
19
2014年に出た本。著者は猟銃担ぎ、犬も連れずに単独で獲物を狙う「忍び猟」。山のどこかでピュッ! と鳴く鹿の警告音。向こうにこちらの存在は気取られ、仲間へ知らせられ、遭遇確率はぐっと低下。獣の生態や、各地の若手ハンターの取り組みなどを紹介。/ ペーパーハンターの私ですが、興味深く読めた。「山賊ダイアリー」の影響か、都会で空気銃と免許を取得する若者が増えているとか。へぇぇ。/ トドメを入れたら数日はテンション下がる人とか、それはそれでいいと私も思います。マシーンのように確実に急所を突けるのもひとつの才能。2017/08/30
澄
9
猟銃での狩猟の入門書的なエッセイ。獲物を仕留めるまでの描写は狩猟への興味を掻き立てるが、仕留めた後の解体等の処理に関しては内容薄と感じた。狩猟経験は無いが興味のある方には入門書としていいかも。2016/04/09
nstnykk9814
8
忙しいのと入り込めないのとで難読。後半は読み飛ばした。最近ジビエ料理店のオーナーと親しくなったので手に取ったけど、やっぱり特殊な世界だなあという感想しか浮かばない。2015/03/27
大先生
7
自給自足への憧れから読んでみた本です。私には猟銃を使用した狩猟は無理そうです。たぶん、獲物を待っている間にぎっくり腰になって山で凍死しちゃうと思います(汗)鳥獣害対策で駆除される鹿とイノシシは1年間で50万頭。どうにか有効活用できないものですかね。既に取り組んでいる方々もいらっしゃるようですが、日本全体としてジビエを食べる文化を醸成していく必要がありそうです。2024/01/06
Sakie
7
『人はいろいろな期待を胸に山を歩く』。安藤氏にはその手段が狩猟だった。自然と繋がっている自分を実感し、生態系、自然から切り離せないことを気づく。人間の原始に戻る欲求に共感した。一方、狩猟といえば必ず有害鳥獣対策に結びつけられる。有害鳥獣対策の為に狩猟免許所持者を増やそうと国が施策しているが、狩猟をする人は大量の鳥獣を殺す目的で狩猟をしている訳ではない。狩猟を、森や食、地域を深く理解し、人生を豊かにする個人的な行為と位置づければ、有害鳥獣捕獲ほど狩猟をする人の真意にもとる有り様はない。問題解決には程遠そう。2016/03/23
-
- 和書
- 1日でわかる心理学