内容説明
地球温暖化を「逆転」させる具体的な方法を示した、世界が注目する唯一の書。食品の生産から消費まで、再生可能エネルギー、環境保全型農業、電気自動車、教育、水、森林、ネットゼロエネルギービルをカバー。水素‐ホウ素核融合、ハイパーループ、微生物農業、スマートグリッド、二酸化炭素の直接空気回収など、20の革新的な技術も紹介。世界13の言語に翻訳!NEWYORK TIMESベストセラー。
目次
エネルギー
食
女性と女児
建物と都市
土地利用
輸送
資材
今後注目の解決策
著者等紹介
ホーケン,ポール[ホーケン,ポール] [Hawken,Paul]
アメリカの環境保護活動家、起業家、作家。複数の環境ビジネスを立ち上げ、自然資本研究所(NCI)を設立し、生活システム、経済開発、産業生態学、環境政策に関する執筆や提言を積極的に行なってきた。また、社会的責任ある企業を紹介するテレビ番組の制作とホストを務め、115か国、1億人以上に放送された。2014年、地球温暖化を逆転させる方法を調査する非営利団体Project Drawdownを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわっち
18
つまみ読み。温暖化解決策ランキングがある。一番が、冷媒である。代替フロンが、温暖化効果がco2の1000倍以上あることを初めて知った。経済産業省の資料を見ると。自動販売機等は、対策をしている。国交省がらみ建築空調用冷媒は、まだ対策してない状態である。役所で随分と違うのを感じ取った。植物性食品を中心とした食も対策としては効果があることになっている。温暖化が激しいと肉食もできない時代になる可能性を感じてしまった。著者の示すランキングがどこまで正しいかわからないが、答えとそんな遠くないように感じる。2021/12/07
Sakie
17
地球温暖化こと気候変動は人為由来で二酸化炭素が犯人という前提なので、個人的に怪しいと感じるものを含め、その方向に沿った項目が並ぶ。「今後注目の解決策」は興味深いが、私でも革新的と思えるものは一部だった。分類すると、新しい科学技術の推進、教育・啓発の普及、動植物パワーの復古である。人間が地球にかけ続けている悪影響を逆転にしたいなら、例えば鉱物採掘で更なる環境負荷を増やしたり、遺伝子操作で捻じ曲げたりでなく、自然に沿うのが良い。新しい科学技術は必ずその生産や廃棄の部分で環境負荷や反動が大きくなるのが自明だ。2023/06/11
あつお
11
持続可能な環境の構築方法。 じわじわと影響をもたらす地球温暖化。人間は僅かな変化には実感を持てず、対策も後手となる。しかし、地球温暖化対策は確実に必要。そんな本書の主な内容は、①エネルギー、②食、③女性。①人類のエネルギー消費量は、産業革命以降増加する一方。化石燃料の利用から、自然エネルギーへの転換が求められる。②食品製造も、二酸化炭素排出の原因となる。食物連鎖の頂点に立つ食品程、二酸化炭素排出量は大きい。③女性の教育水準向上により、人類の技術・知識活用が進む。世界全体を通しての、男女雇用機会均等が必要。2024/02/17
Hiroo Shimoda
10
図鑑的な内容。エネルギーや素材は勉強してきたが、GHG排出を抑える方法は他にもあることが分かる。農業畜産系が興味深い。2021/07/22
いっこ
4
「地球温暖化を逆転させ、新しい世代により良い世界を残す」ための100の方法が、試算した排出量削減効果、費用などとともに順位づけられ示される。近未来小説『未来省』とは違って、まっとうな方法がずらりと並ぶ。ビル・ゲイツとも違って、革新的技術やITを駆使するだけではなく、上位10位以内には、食品廃棄物に関する取組、女性・女子へのエンパワーメント、家族計画が入っていた。途上国での可能性が期待できると思うのだが、難しいだろうか。魅力的に思ったのは、「歩いてくらす街づくり」。人間らしい暮らしとは何か、考えさせられた。2024/12/28