内容説明
奥多摩は「東京の山」というイメージから危険性が低いと考えられがちだが、谷は深く尾根は急峻で、遭難は後を絶たない。警視庁青梅警察署山岳救助隊に勤務する著者は長年にわたって奥多摩エリアの山岳遭難救助に携わってきた。著者の救助活動を記録した『奥多摩登山考』『金副隊長の山岳救助隊日誌』『すぐそこにある遭難事故』の3冊から現代にも通じる遭難事例を選び新編にて構成した、奥多摩の全登山者必読の書。
目次
滑落(にわか雨の高水三山;春先の大岳山に潜む危険 ほか)
道迷い(道に迷って沢に降りたら死ぬぞ;二つの遭難死 ほか)
行方不明(せめて登る山を記したメモを残すべし;なぜに多い男性登山者の「神隠し」 ほか)
疲労・軽装備(高齢化社会と登山;登山と携帯電話 ほか)
その他(無念の病気遭難;ヒマラヤニストの雷撃死 ほか)
著者等紹介
金邦夫[コンクニオ]
1947年、山形県生まれ。高校時代から山に目覚め、東北の山々を登る。1966年警視庁警察官になり、1970年に警視庁山岳会「クライム・ド・モンテローザ」を設立。1977年、ヨセミテにおける山岳救助研修に参加。機動救助隊、五日市市警察署山岳救助隊、レンジャー部隊などを経て、1994年から青梅警察署山岳救助隊副隊長として奥多摩に勤務。2003年、警視庁技能指導官(山岳救助技能)の指定を受ける。警察功労賞、警視総監賞詞、人命救助の功績による警視総監賞など受賞多数。2008年定年退職。以後再任用、嘱託員(山岳指導員)として後進の指導にあたる。2013年、山岳救助隊退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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