内容説明
五大陸の最高峰を極めた植村直己が次の目標に掲げたものは、南極大陸の犬橇による単独横断であった。その可能性を確かめるために、彼は世界最北の集落「シオラパルク」で1年間を過ごす。異文化との触れあいにとまどいながらも村民との交流を深め、3000キロの犬橇単独行に成功するまでを描いたノンフィクション。
目次
ポーラ・エスキモーをみつけた
シオラパルクのひとびと
エスキモーとの狩猟生活
私の犬橇訓練計画
犬橇単独行3000キロ
さようならシオラパルク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishioda
2
日本にも偉大な冒険家がいたんだなあ。名前は知っていたが読むのは初めて。エスキモーの暮らしは文化人類学的にも面白いと思うが、全ては別の目的(北極横断)のためという初心を全く忘れないのがスゴい。2016/10/02
tan
2
恰好をつけずにありのままの生活が書かれてあり、植村さんの人柄がにじみ出ていて、その人柄にとても好感がもてました。何事も包み隠さず書いてあるので、思わず笑ってしまい、面白かったです。 エスキモーの生活を知ると、腐るかもー、カビはイヤー、ほこりがあるー等細かい事を気にして、掃除をしている自分の良いガス抜きになりました。 おおらかに生きましょう(笑)2015/08/23
Tim
1
図書館のイベントで「犬のいる風景」というテーマで紙袋に入っていた本のうちの1冊。2匹のシュナウザーを激愛する僕には信じられな世界観でした。ましてやスタバが徒歩圏にない人口60万以下の田舎に住むのは無理+自然といったら日光か軽井沢+宿はマリオットやIHGのキングベッドルームを好む身としてはガチで異世界の話。でも、あまりに自分と遠い世界の話だからか不思議と楽しく読めました。火星旅行をする変人のファンタジーとでも感じたから?いや、きっとワンちゃんを痛めつける主人公が苦しむ様子が読んでて爽快だったからだな(笑)2020/11/02
かし
1
ゴールのために、エスキモーに溶け込む、エスキモーの知恵を学ぶ、そのまっすぐさと、準備の入念さに感銘。冒険ってカッコイイだけじゃない2018/11/21