内容説明
社会的な「権力」について、賄賂という現象を手がかりに考察を進める。
目次
序章 賄賂への眼差し―問題の所在と学説史(賄賂の普遍性と多様性;学説史と考察の視角)
第1章 公職者と賄賂(五世紀後半の当番評議員;四世紀の法と知識人;弁論史料の中の公職者収賄;称えられる「賄賂に手を染めない」公職者;公職者の位置付け)
第2章 国内政治家を結ぶ賄賂―パトロネジ関係をめぐって(パトロネジ関係をめぐる研究動向;公的手当とエラノスミレット説の検討;パトロネジ関係の具体例;パトロネジの政治的機能)
第3章 賄賂言説とアテナイの対外交渉(賄賂言説と国際関係;使節の権限、影響力;外交交渉と私的接触)
終章 賄賂言説と政治・社会
著者等紹介
佐藤昇[サトウノボル]
1973年生まれ。2003年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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