目次
序章 中世・近世のイタリア政治史をどのようにとらえるか
第1章 イタリアの北と南
第2章 経済、軍制、文化
第3章 イタリア諸国の展開(1)
第4章 イタリア諸国と周辺列強
第5章 イタリア諸国の展開(2)
付録
著者等紹介
齊藤寛海[サイトウヒロミ]
1945年生まれ。信州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じょあん
1
中世・近世のイタリア史。政治・軍事的動向を中心として、イタリアに割拠した諸勢力、イタリアがつながった、またイタリアに影響を与えた列国の動向を叙述する。ルネサンスのあった時期を扱うとはいえ、文化面の記述は少ないように思える。2021/05/26
ckagami
0
都市のことばかり扱われがちな中近世イタリア史について、農村についても頁を割いて描いた通史。1500年前後について主に読んだが、各都市による戦略的な開発などにより建設され、集中した資本投下で都市に支配される農村、「公債」という金融商品を軸に運営される国家・対外進出など、初めて知ることが多い。商人が貴族として国家運営を握ると、ゆくゆくは東インド会社のような、巨大な侵略企業体になるのもむべなるかな、という感じ。文化面はあっさりめなので、この商業原理によって成り立ったルネサンスについてもっと知りたくなった。2022/08/15