内容説明
国を憂い奔走する武士の姿、生死を賭けて海外へ渡航した人びと、茅葺きの屋根が整然と立ち並ぶ宿場町、様々な職業の人たちで活気に満ちた街道の風景、そして城と城下町、港と船など、さまざまな幕末の情景を貴重な写真で記録した。
目次
幕末の日本 憂国の志士と海外渡航者(幕末を記録した写真―最新の研究動向を踏まえて;国を憂う群像たち―兄弟で袂を分かちながらも;戊辰戦争―一年五ヶ月に及ぶ激しい戦い!;異国での記録―外交使節を中心に)
著者等紹介
岩下哲典[イワシタテツノリ]
昭和37年(1962)生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。博士(歴史学)。現在、明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授(大学院応用言語学研究科教授兼担)
塚越俊志[ツカゴシトシユキ]
昭和57年(1982)生まれ。東海大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期修了。文学修士。現在、同大学院博士課程後期在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gummo
13
読友さんオススメの本。自分も幕末好きなので手に取りました。約150年前の写真がこれほど鮮明な形で残っているとは。貴重な写真の数々に感動しました。町や城の写真もありますが、幕末の志士や海外渡航者の人物写真が多め。龍馬や土方など有名な写真以外で私が気に入ったのは、「長州ファイブ」。幕末日本のビートルズですね、これは。格好いい。あと、「薩摩兵士・野村盛賢」。ワイルド系の現代的イケメン(笑)。そして幕府英国留学生の一人「箕作大六(菊池大麓)」。留学時11歳! 天才少年でしょ。のちに東京帝大総長に。さもありなん。2012/12/01
あまみ
11
笑って写っている人はいなかった。みんな真面目か睨むような顔ばかり(気持ちは解る)。2024/05/27
いくっち@読書リハビリ中
10
前半は維新の志士たちを中心に特に戊辰戦争は特集を組んで掲載。後半は幕末の使節団の人物像が細かく掲載されています。高須四兄弟の写真を見て記事を読みつい涙がうるうるっと。戦いを前にしたような藩別の写真は、「いつでも死ねる」気迫に物怖じしてしまう。それもまた歴史なのだと思いつつも、たった150年前の出来事なのだ。2013/03/04
honey
7
幕末~明治にかけての貴重な写真が満載。歴史好きにはたまらない一冊。歴史好きではない私にもたまらない一冊。福沢諭吉など有名人多数。色々突っ込みながら見ることができて飽きない。2011/11/12
ゆう
5
幕末期の写真がこんなにたくさん残っていたとは驚きました。どれも、比較的しっかりと表情が読みとれるほど、綺麗。坂本竜馬、大久保利通、伊藤博文などの超大物、それから新撰組(中でも近藤勇はちょっと写真がぼやんとしてますが、やっぱりカッコイイです!!)、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎、馬に乗った徳川慶喜とか、貴重な写真ばかりです。 社会の資料集が大好きな人に特におすすめ。幕末の時代がお好きな人は、ぜひお手元に。国語や社会の人物写真にいたずら書きするのが好きなあなたは、これ1冊あれば思う存分楽しめますよ。2011/10/20