内容説明
ブッダの「言い争ってはならない」という教えを守りつつ、異なる立場の人々に「仏法」を説くには?そのための論法のエッセンスを凝縮した『方便心論』を解読し、龍樹の「驚異の言語論」をよみがえらせる。
目次
第1章 龍樹、人生の船出をする(チャラカと龍樹の時代;ブッダと龍樹の対機説法)
第2章 龍樹、チャラカの「言い争う論法」に出会う(問答のはじまり―チャラカと龍樹;言い争う討論―チャラカの論法 ほか)
第3章 龍樹、「言い争わない論法」を開く(龍樹論法の目的;龍樹論法入門 ほか)
第4章 龍樹、問答無用の語用論を説く(龍樹語用論A to Z;「言い争わない」立場は、空)
著者等紹介
石飛道子[イシトビミチコ]
1951年、北海道札幌市に生まれる。北海道大学大学院博士課程単位取得退学。現在、北星学園大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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otakichi
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本書の主旨にくらべて著者の無駄なおしゃべり(装飾てきな文章)が多すぎるように思う。2009/12/04
naagita
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とりあえずテーラワーダ仏教のアビダンマで無為法が「涅槃」1つだけであることの論理学的な意味がよく理解できた。2009/07/20
jiroukaja
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西洋論理学についておかしな記述あり2009/08/13
noharra
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読んだよ。 「中論」は否定ばかりでわけが分からないが、なんでそういうことになるのか、を方便心論から解き明かす。 ていねいに解説しているので分からなくもない。2019/02/02