出版社内容情報
【内容】
本書は、「近代環カリブ海黒人奴隷制社会圏」という地域圏概念のもとに、「中核」における世界市場の展開、「辺境」における奴隷制の拡大・強化の関係を、史実に基づい実証する。待望の復刊!
【目次】
はしがき
I 近代奴隷制社会へのアプローチ
序 近代奴隷制社会圏成立の諸前提
1. アングロ=アメリカ型プランテーション生産の展開とその類型
2. チェサピーク湾地域におけるタバコ生産の展開
II ヴァジニア奴隷制社会の全体像をもとめて
1. 黒人奴隷制成立の社会的諸前提
2. ベーコンの反乱と人種奴隷制
3. ヴァジニア植民地の黒人奴隷輸入
4. プランター社会の支配構造と奴隷法の形成過程
5. 十八世紀プランテーション社会の展開
6. タバコ・プランターとメトロポリス
7. ヴァジニア黒人奴隷の適応と抵抗
8. ゲブリエルの反乱
エピローグ/復刊に寄せて 資料/人名索引/事項索引
内容説明
本書は黒人奴隷制プランテーション社会の生成、拡大の過程を、チェサピーク湾ヴァジニア植民地について多元的、多角的に分析する。それによって西欧的近代における世界市場の展開が、「近代奴隷制」を生み出したという矛盾が理解される。
目次
1 近代奴隷制社会へのアプローチ(近代奴隷制社会圏成立の諸前提;アングロ=アメリカ型プランテーション生産の展開とその類型;チェサピーク湾地域におけるタバコ生産の展開)
2 ヴァジニア奴隷制社会の全体像をもとめて(黒人奴隷制成立の社会的諸前提;ベーコンの反乱と人種奴隷制;ヴァジニア植民地の黒人奴隷輸入;プランター社会の支配構造と奴隷法の形成過程 ほか)