漢字漢文ブックス
列女伝―伝説になった女性たち

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784625663093
  • NDC分類 282.2
  • Cコード C0090

出版社内容情報

前漢の劉向の著「列女伝」を平易に解説。堯舜の伝説時代に始まる中国古代の婦人の逸話・伝記を7つのタイプに分類して記した女訓書。命をかけて運命に抗う女たちの姿を女性の立場から紹介する。(母義伝・賢明伝・仁智伝・貞順伝・節義伝・弁通伝・げつ嬖伝)

内容説明

賢母の野望と妖婦の純情、女の魅力・女の魔力。男の求めた究極の女性像を描いた劉向『列女伝』の世界を紹介。

目次

第1章 母たるものの規範―母儀伝
第2章 理想の妻とは―賢明伝
第3章 禍福を見通す力―仁智伝
第4章 貞と順とは女の道―貞順伝
第5章 命がけの正義―節義伝
第6章 弁舌の立つ才女―弁通伝
第7章 伝説の悪女―〓嬖伝

著者等紹介

牧角悦子[マキズミエツコ]
本名竹下悦子。1958年福岡生まれ。1984年九州大学大学院中国文学科修了。現在、二松学舎大学文学部教授。中国文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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韓信

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『列女伝』の抄訳なのだが単なる訳本ではなく、劉向が趙飛燕姉妹に溺れる成帝を諌めるために編纂した経緯から説き起こし、各話がいかに礼教的規範に縛られているかを解説していて読み応えがある。広義を全うするため自分の子を棄て託された他人の子を守る母親、貞節を貫くため自分の鼻をそぎ落とす寡婦など、人間としての自然の情を殺し、劉向が称揚した儒教倫理に殉じる女たちの凄惨さは南條範夫の残酷物のよう。肉親への私愛を尊んだ孔孟の時代から、劉向の生きる退廃した前漢末期では礼教的に理想とされる人間像はかくも先鋭化したのかと長嘆息。2015/12/12

宵子

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列女≒悪女、猛女ではない。単に様々な女性の事例を並べたものである。そのため、中国故事の才女や貞女についても触れられている。この書籍は、本来の「列女伝」を現代語訳し、解説をつけているため、読みやすい。しかし、同じ意思の強い女性でも、意固地(モテモテの未亡人が鼻を削ぐとか)に貞淑さを貫く女の方が、好きにやって男を狂わせた悪女よりも、基地っぽい気がする。この手の女を見て、果たして多くの男性が「頭おかしい」「自分には無関係」って気安くいっていいのだろうか。

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