内容説明
パヴェーゼ文学の原質をなす初期の『祭の夜』。神話的世界に踏み込んだ後期の『八月の休暇』。生誕百年、河島英昭個人全訳、成る。
著者等紹介
河島英昭[カワシマヒデアキ]
1933年東京に生まれる。東京外国語大学イタリア語学科卒業。東京外国語大学名誉教授。イタリアの文学経験を日本に根付かせるべく、数多くの作品を翻訳し、批評活動を行なってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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短編集である祭の夜ではパヴェーゼの核となる長編『流刑』の原型である短編『流刑地』を初め『丘の上の家』の原型→『家族』、『逃亡兵』や『故郷』→『侵入者』、『ならずもの』そして『浜辺』→『新婚旅行』、『丘の中の別荘』など長編でうまく掴みきれなかった輪郭が浮き彫りになって姿を現した。 『八月の休暇』では彼の幼少期が色濃く故郷へのまなざしが伺える、かつての自分を探す内的な帰省とシオランのようなアフォリズム p358 『目覚め』 それゆえ街頭で夜が明けるのを待とう、自分自身の力で昼をつくろう、と決心した。
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